リーチ マイケルが先発復帰、日本代表がトンガ戦のメンバーを発表。パシフィック・ネーションズカップ

写真：昨年11月のロシア代表戦以来の先発、リーチ マイケル

8月1日（木）、ラグビー日本代表は8月3日（土）にワールドカップの会場のひとつ大阪・東大阪市花園ラグビー場で行われるパシフィック・ネーションズカップ（PNC）第2戦となるトンガ戦のメンバー23名を発表した。

7月27日（土）、フィジー代表に34-21で快勝した日本代表は大きくメンバーを交代することはなかった。

だが、前の試合でゲームキャプテンを務めたFL（フランカー）ピーター・ラブスカフニが負傷したため、キャプテンFLリーチ マイケルが、昨年11月のロシア代表戦以来の先発となり、この試合のキャプテンを務める。

また、FL徳永祥尭がPNC初先発となり、フィジー戦で調子の良かったLO（ロック）／FL姫野和樹はベンチから出番を待つ。

先週は控えだったLOヴィンピー・ファンデルヴァルト、SH（スクラムハーフ）流大、WTB（ウィング）レメキ ロマノ ラヴァの3人は、今週はスターターとなった。

ジェイミー・ジョセフHC（ヘッドコーチ）はまず、「トンガ代表戦に向けて非常に強いチームを構成できた」と話した後、今回のメンバー変更についてこう語った。

「若干のメンバーの変更があり、リーチキャプテンが先発に入った。彼が戻ってきてチームとして大歓迎です。彼は今までゲームタイムがあまりなかったので、試合時間を与えるために先発にした」。

（LOジェームズ・）ムーアは前回、初のテストマッチでいい試合をしたが、今回はヴィンピー・（ファンデルヴァルト）に機会を与える。

姫野がリザーブなのは、アンラッキーなことです。前回非常にいいプレーをしたが、リーチにゲームをタイムを与え、姫野にはベンチからインパクトを与えるという違う役目がある。

（福岡）堅樹もリザーブです。WTBはポジション争いが激化している。マノ（レメキ）、松島（幸太朗）、堅樹で非常にいい競争が行われている。（レメキと松島の）コンビネーションを見てみたい」。

FLリーチキャプテンは「少し緊張はしています。久々の先発なので。でもすごく楽しみ」と言いつつ、「しっかりとタックルとワークレイトを上げていきたい」と意気込んだ。

また、今後のテストマッチに向けては「残りの3試合、しっかりレベルアップしないと感じます」。

「フィジカル的にもメンタル的にもいいので、あとは試合の流れをどうコントロールするかがリーダー陣の役割りです。ここでしっかりレベルアップしないといけない」とキャプテンとして、しっかりゲームをコントロールすることを誓った。

リーダーの1人、CTB（センター）中村亮土は「（トンガ代表は）フィジカルで、ボールを持って当たりに行くのが好きなチーム。僕はディフェンスのところで、チームに対して貢献していきたい。

トンガ戦のプランでディフェンスの時間を多くするプランがあるので、相手の強みであるフィジカルに対して、自分の強みであるところも含めてぶつけていきたい」と語気を強めた。

トンガ代表はフィジカルを前面に押し出してくるチームだけに、日本代表はそこをしっかりディフェンスで止めつつ、キックも使いながらトライを重ねることができるか。

◆日本代表　トンガ代表戦出場予定メンバー
※（　）内は所属、数字はキャップ数

【先発】

1　稲垣啓太（パナソニック、26）
2　堀江翔太（パナソニック、59）
3　ヴァル アサエリ愛（パナソニック、6）
4　トンプソン　ルーク（近鉄、65）
5　ヴィンピー・ファンデルヴァルト（NTTドコモ、10）
6　リーチ マイケル（東芝、60）　※キャプテン
7　徳永祥尭（東芝、10）
8　アマナキ・レレィ・マフィ（NTTコミュニケーションズ、23）
9　流大（サントリー、16）
10 田村優（キヤノン、55）
11 レメキ　ロマノ　ラヴァ（Honda、9）
12 中村亮土（サントリー、17）
13 ラファエレ ティモシー（神戸製鋼、15）
14 松島幸太朗（サントリー、31）
15 ウィリアム・トゥポウ（コカ・コーラ、7）

【控え】

16 坂手淳史（パナソニック、14）
17 三浦昌悟（トヨタ自動車、6）
18 木津悠輔（トヨタ自動車、1）
19 ヘル ウヴェ（ヤマハ発動機、11）
20 姫野和樹（トヨタ自動車、10）
21 茂野海人（トヨタ自動車、8）
22 松田力也（パナソニック、17）
23 福岡堅樹（パナソニック、31）

文／写真：斉藤健仁