【ハイライト動画あり】堅守の御所実業、常翔学園を1トライに封じて快勝。全国高校ラグビー大会準決勝

4強が出揃った第99回全国高等学校ラグビーフットボール大会、花園に晴れ間の広がったこの日、準決勝が行われた。

第1試合はラストワンプレーでベスト4進出を決めた常翔学園（大阪第2）と、今大会、これまでトライを許していない堅守を誇るAシード校の御所実業（奈良）が対戦。

試合は自慢のソリッドな守備を武器に、試合巧者ぶりを遺憾無く発揮した御所実業が、26-7で地元大阪の常翔学園を撃破して決勝進出を果たした。

御所実業のキックオフで幕を開けた前半序盤は、御所実業がテリトリーを獲得しながら優勢に試合を運ぶ。

前半8分、ブレークダウンでのターンオーバーを起点にフェイズを重ね、最後はLO（ロック）平井半次郎がインゴール中央に押し込みトライ。FB（フルバック）石岡玲英のコンバージョンキックも決まり、7-0として御所実業が主導権を握る。

勢いに乗る御所実業は前半13分、敵陣22mラインでのスクラムを起点に、オープンサイドへ大きくゲインしたFB石岡がWTB（ウィング）安田昂平へとつなぎ、トライで加点して12-0とリードを広げる。

さらに御所実業は前半12分、敵陣深い位置での相手のハンドリングエラーを見逃さず、こぼれ球を拾ったSH（スクラムハーフ）稲葉聖馬がミスに乗じる形でトライを奪うと、石岡のキックも決まり、19-0として後半へ折り返す。

後半に入っても御所実業ペースは変わらず、『高校版和製オールブラックス』は、後半4分に華麗なステップで相手守備陣を切り裂いたWTB安田が、独走でこの日2本目のトライを決めると、石岡のキックも決まり26-0とリードを広げる。

一方、反撃に転じたい常翔学園は後半15分、敵陣深い位置でのスクラムを起点に、中央付近でプレーを展開すると、最後はサイドへ抜け出たFL（フランカー）原透和のトライで、ようやくこの試合初得点を挙げると、コンバージョンキックも決めて7-26とする。

しかし、その後は御所実業の黒い牙城が崩されることはなく、結局、26-7でノーサイドとなり、今大会無類の勝負強さを見せてきた御所実業が決勝へ駒を進めた。