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ベスト4まで進んだ第99回全国高等学校ラグビーフットボール大会はこの日、準決勝の2試合が行われた。
第2試合は準々決勝で、前回王者の大阪桐蔭を下して4強進出を決めた桐蔭学園(神奈川)と、3大会ぶり7度目の大会制覇を目指す東福岡(福岡)が対戦。
試合は攻守に隙のない、完成度の高いラグビーを見せた桐蔭学園が34-7の大勝で決勝へ駒を進めた。
東福岡のキックオフで始まった前半序盤は、FW(フォワード)戦を軸に拮抗した展開となる中、前半5分に敵陣で相手パスをインターセプトした桐蔭学園のWTB(ウィング)飯塚稜介が一気にインゴールへと持ち込みトライ。CTB(センター)桑田敬士郎のコンバージョンキックも決まり、7-0と先手を取る。
さらに前半16分、桐蔭学園は敵陣深い位置でのラインアウトを起点に、フェーズを重ねて中央へ展開すると、最後は走り込んでパスを受けたCTB渡邉誠人がインゴールへ持ち込んでトライ。桑田のキックで加点し、14-0とリードを広げる。
一方、東福岡は前半21分、敵陣深い位置でのラインアウトからFWで押し込む展開に持ち込むと、最後はNO8(ナンバーエイト)西濱悠太がインゴール中央へトライ。キックも決まり、7-14と盛り返す。
しかし、桐蔭学園は前半27分、深い位置でのラインアウトからモールでゴールライン付近まで持ち込み、FWで押し込む展開からLO(ロック)森山雄太がトライを取り切ると、桑田のキックも決まり、21-7とリードを広げて後半へ取り返す。
今大会、カウンターラックで随所に見せ場を作ってきた桐蔭学園は後半8分、そのカウンターラックでのターンオーバーを起点に敵陣へ攻め入った流れからペナルティを獲得。
これを桑田がPG(ペナルティゴール)を決め、24-7と後半最初の得点でリードを広げる。
これで完全に優位に立った桐蔭学園は後半21分、敵陣深い位置でのインターセプトをLO(ロック)青木恵斗のトライへと繋げると、桑田のキックも決まり31-7として東福岡に大きなダメージを与える。
その後も相手に付け入る隙を見せないソリッドなプレーを展開した桐蔭学園は、終了間際にSO(スタンドオフ)伊藤大祐ドロップゴールで3点を追加し、34-7としてノーサイドを迎えた。
勝負どころで相手のチャンスを潰すカウンターラックが炸裂した桐蔭学園が、強敵相手に快勝でファイナル進出を決めた。そして、初の単独優勝を目指し、決勝で御所実業と対戦する。
全国高校ラグビー大会 準決勝
【ハイライト】桐蔭学園(神奈川) vs. 東福岡(福岡)
J SPORTS 編集部
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