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関東大学リーグ戦1部で、唯一全勝中の大東文化大学は、11月10日に流通経済大学と対戦。
法政大学戦で課題となったディフェンスを修正してきた大東文化は、失トライを2に抑える堅守さを見せつけるとともに、攻めては8トライの猛攻で流通経済に46-14と快勝した。
ディフェンスのもろさが顕著にあらわれた前回の法政大学戦では、前後半ともに危うい試合展開が続いた。試合終了後に監督選手ともに発した言葉は、やはりディフェンス面での修正。流通経済に勝つためには確実に抑えなければならないポイントであった。
試合は前半15分、FL(フランカー)佐々木剛(社経3=八戸西)が力で前進し、トライを決める。続いて前半20分には、NO8(ナンバーエイト)アマト・ファカタヴァ(外英4=ティマルボーイズ高)が3人を振りきりトライ。
走っては、左WTB(ウィング)の土橋永卓(環境4=秋田中央)、右WTB朝倉健裕(スポ科1=御所実業)が相手を寄せ付けない速さを見せ、トライを挙げた。
大東文化が完全に流れをつかんだ前半戦だが、肝心のディフェンスについても流通経済をノートライに抑える守りを見せた。
後半は開始早々1分、キックオフでSO(スタンドオフ)大矢雄太(環境4=中部大春日丘)が蹴ったボールを、LO(ロック)服部鋼亮(環境3=中部大春日丘)がキャッチし、最後は佐々木が悠々とトライ。
このプレーについて服部は、「ハーフタイムに、次のキックオフは前に出るよう青柳勝彦監督や土橋さんから言われていた。自分は空中戦に自信があり、行ったら見事に取ることができた」と語った。
その後は2トライを許すも、セットプレーから抜け出した、LOタラウ・ファカタヴァ(外英4=ティマルボーイズ高)のトライや、スクラムで押し込んでからのアマトのトライで突き放し、最終スコア46-14でノーサイド。
前半はノートライに抑えたものの後半に隙が出てしまい、完封とはならなかったが、HO(フッカー)平田快笙主将(環境4=大東大一)は「法政大戦で点を取られすぎたこともあり、ディフェンスにフォーカスして練習してきた。タックルの精度を上げ、上手く相手フォワードを抑えることができた」と試合を振り返った。
この試合、MOM(マン・オブ・ザ・マッチ)に選ばれた佐々木は、「自分の強みは下半身の強さ」とし、青柳監督も「倒れない足腰の強さ、低さも佐々木の特徴。今日のテーマであった、アタックとディフェンスを低く強くというのが意識できていた」と評価した。
次戦はいよいよ東海大学と対戦。ここで勝利、もしくは引き分ければリーグ戦優勝が決まる。
平田主将は、「今年も優勝できるのではないかとよく言われる。でも、そういうチームはコロッと負けてしまうので、チャレンジャーという気持ちを忘れずに一戦一戦大事に戦っている」。
「東海戦では、フォワードがしっかり戦えば倒せる自信がある。あと2週間あるので、みんなで作戦を練っていきたい」と意気込んだ。
昨年度リーグ戦優勝校でありながら、チャレンジャーという気持ちで戦う大東文化は『大学日本一』を目指し、まずはリーグ戦2連覇を成し遂げる。
大東文化大学と東海大学の優勝を賭けた対戦は、11月25日(日)午後1:50から、秩父宮ラグビー場で行われ、J SPORTS 4で生中継、J SPORTSオンデマンドでLIVE配信される。
文/写真:馬場修平(スポーツ大東)
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