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9月15日(土)に慶應義塾大学の対抗戦がスタートしてから約1ヶ月が経った10月21日(日)、いよいよ帝京大学との一戦を迎える。
帝京大とは古田主将の代になり、2回目の戦いだ。最初の対戦は春季大会第5戦。昨年の対抗戦のリベンジを果たすべく臨んだ試合だった。だが結果は12-52と大きく差をつけられて敗北。
ハンドリングエラーやラインアウトでのミスなど、自チームでのミスに加えて、モールでは押し戻されてしまうなど力でも及ばず、完成度の差を見せつけられた。
春の試合だけを考えれば、慶大の勝利が難しいと感じてしまうが、あくまでもそれは春の時点での話であることを忘れてはいけない。
慶大は日本一という目標の達成に向けて、春から厳しい環境下で練習に励んでいて、成長を続けている。実際にその成果が対抗戦で表れつつあるのだ。
対抗戦3試合を終えて、負けなし。順調に勝ち星を増やして、結果を残している。ただそれだけでなく、試合の内容でも春からの成長を見せている。
慶大の初陣である日本体育大学戦は、84点を奪う得点ラッシュ。FW(フォワード)陣がセットプレーからトライを決めれれば、BK(バックス)陣は流れの中でトライを量産。弾みをつけるような勝利で対抗初戦を白星で飾った。
加えて個人を見てみると、古田はコンバージョンキックを12回蹴って驚異の全成功。その他の選手たちも活躍し、個人としてもチームとしても仕上がり具合の良さを見せた初戦だった。
次戦の筑波大学戦は、後半に筑波大の怒涛の攻撃に苦しめられたが、前半から保ったリードを奪われず辛勝。
前半は、オフェンスで着実に得点を重ね、ディフェンスでは魂のタックルを見せた慶大が筑波大を7点に抑えるなど、慶大の理想のスタイルが表れたような試合だった。
後半持続できなかった点は改善しなければならないが、慶大の理想のスタイルの片鱗が垣間見え、そのラグビーの強さも感じることができた。
3戦目の成蹊大学戦では、ここまでの先発メンバーを半分近く入れ替えた臨んだ布陣で戦ったが、68-14で危なげなく勝利。
「試合としては苦しんだ」と試合後に話した古田京(医4・慶應)主将。とは言うものの、いつもとは違うメンバーで臨んだ中で確実に勝利を収め、大きく差をつけてもいる。
春には不安要素の1つだった選手層の部分で、不安を払拭するような試合を見せた。対抗戦3試合で、自分たちに対して厳しく接してきた成果が発揮されているのだ。
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