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モータースポーツ コラム 2026年7月16日

WECシーズン半ばで・・・。

今日も今日とてプッシュ&ルーズ by 高橋 二朗
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サンパウロ6時間レース、12号車キャデラックは3位

どうしてなのでしょう。
速いのに勝てなかった、キャデラック。

予選(ハイパーポール)でフロントローを独占し、レース序盤も最初のピットストップ前に2位以下にギャップを開く展開。昨年に続いてサンパウロ6時間レースを連覇するのではないかと思わせる速さを披露していた。
今シーズンのこれまでの流れから、ハイパーカークラスのLMDh車両が主導権を握るレースが目立つ。同クラスに供給されているミシュランタイヤとのマッチングもLMH車両よりもLMDh勢の方が良いようだ。これによって、LMH車両のマシンを駆るチームは苦戦している。

その12号車キャデラック。最初のピットインで右フロントのホイールナットが外れず、作業に手間取って大きくタイムロス。なんとかタイヤ交換を終えてレースに復帰した時にはクラスの最後尾まで落ちてしまっていた。左コーナーが多いブラジル・サンパウロのインテルラゴスサーキットでは、右側のタイヤやサスペンション、ホイールへのストレスは高いことは承知のはず。事前に対処はしていただろうが、それでもトラブルが発生してしまった。それでも、その後の追い上げはもの凄く、最終的には3位表彰台まで駆け上がった。1周の距離が短く、コーナーが連続しているセクションが多いインテルラゴスではパッシングは難しいのに・・・。

そして、今回のレースではフルコースイエロー(FCY)が一度出ただけで、珍しくセーフティカーの介入がない進行となった。ところがそこいら中で接触してスピンするマシンが続出し、ペナルティが多く出された。レースコントロール、審査委員会は裁定が大変だったことでしょう。

結果は、LMDhのBMW15号車が優勝。スパ・フランコルシャン6時間レースを制した20号車ではなく、今回15号車が勝った。2台の戦略を変えての勝利。

J SPORTS 放送情報

LMGT3クラスとハイパーカークラスの両クラスでBMWで戦うW・レーシングチーム(WRT)は、ハイパーカークラスで今シーズン2勝目。確実にトップコンテンダーの一角にのし上がってきている。これでトヨタの2勝(イモラ/ル・マン)に並んだ。
マニュファクチャラーズランキングではトヨタ132点で首位を維持するものの、BMWも127点と迫ってきている。ドライバーズランキングでも、このレースで6位に入った20号車がトヨタの7号車と75点で並んだ。

バランス・オブ・パフォーマンス(BoP)は依然としてブラックボックス状態なので、今後どのような設定されるのか。
さらに終盤の中近東ラウンド2連戦は、彼の地が戦闘状態にあるので、今後の情勢次第で開催が不透明な状況もある。
仮に開催されなかったら、第6戦の富士6時間レースが最終戦になる可能だってあるかも。

そうなれば、第5戦ローン・スター・ル・マンと第6戦富士6時間レースの2戦が重要となる。

文:高橋 二朗

高橋 二朗

高橋 二朗

日本モータースポーツ記者会会長。 Autosport誌(英)日本特約ライターでもあり、国内外で精力的に取材活動をするモータースポーツジャーナリストの第一人者。1983年からルマン24時間レースを取材。1989年にはインディー500マイルレースで東洋人としては初めてピットリポートを現地から衛星生中継した。J SPORTSで放送のSUPER GTのピットレポーターおよび、GTトークバラエティ「GTV」のメインMCをつとめる。

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