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モータースポーツ コラム 2026年4月30日

【プレビュー】ポイント争いは大接戦!重要となるベルリン2連戦が始まる | フォーミュラE世界選手権 2025/26 第7戦 ベルリン

モータースポーツコラム by 辻野 ヒロシ
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ランキング首位のパスカル・ヴェアライン(ポルシェ)

ランキング首位のパスカル・ヴェアライン(ポルシェ)

電気自動車フォーミュラカーレース「フォーミュラE世界選手権」のシーズン12(2025年〜26年)は前半戦の締めくくりとなる、ドイツ・ベルリンでの闘い「Berlin ePrix」を迎えます 。前戦「Madrid ePrix」は初開催のコースでしたが、今回はお馴染みの元ベルリン国際空港の跡地を利用した特設コースでの開催。1周2.3km、コーナー数15のコースレイアウトも変わっておらず、そういう意味では昨年好成績を残し、良いデータを持っているチームがレースの主導権を握りそうです。今回は2026年5月2日(土)3日(日)に開催される第7戦・第8戦「Berlin ePrix」のプレビューをお届けしましょう。

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さて、現行シャシー「GEN3 Evo」を使用する最後のシーズンとなっているシーズン12もシーズンの閉幕まであと3ヶ月半となりました。前半戦は1戦開催のイベントが多かったため、まだ6レースしか行っておらず、これからは6イベント中5イベントが2戦開催のレースとなり、「Berlin ePrix」を含めて11レースも残っています。まだまだチャンピオン争いの行方というのは見えてこない状況ですが、ランキングはレースごとに入れ替わり、獲得ポイント数は接戦に。この「Berlin ePrix」はシーズン後半に向けた重要なレースに位置付けられています。

6レースを終えて、ランキング首位は第4戦ウイナーで第6戦マドリードでも3位表彰台を獲得したパスカル・ヴェアライン(ポルシェ)=83点。ランキング2位は上位フィニッシュを続けているエドアルド・モルタラ(マヒンドラ)=72点、ランキング3位には第3戦のウイナーであり、第6戦マドリードで2位表彰台を獲得したミッチ・エヴァンス(ジャガー)=65点が続いています。

ここに来て「ジャガー」が好調。ランキング4位に浮上してきたのは、第5戦・ジェッダに続き、第6戦も連勝したアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(ジャガー)=64点。「ジャガー」の1-2フィニッシュはチーム王座を獲得したシーズン10のモナコ以来2シーズンぶりのことです。勝利数も6戦中3勝と多く、唯一複数回勝利を獲得しているチームが「ジャガー」で、「シトロエン」に移籍したニック・キャシディの穴を「ポルシェ」から移籍してきたアントニオ・フェリックス・ダ・コスタが見事にカバーしています。

表彰台で歓喜するアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(ジャガー)

表彰台で歓喜するアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(ジャガー)

「Berlin ePrix」は「ジャガー」にとっても相性の良いロケーションです。GEN3導入初年度となったシーズン9(2022年〜23年)ではベルリンでチーム創設以来初の1-2フィニッシュを達成。シーズン10(2023年〜24年)でも優勝。さらに、シーズン11(2024年〜25年)ではニック・キャシディ、ミッチ・エヴァンスの2人がそれぞれ優勝しました。ここまで好調を維持し、さらにデータ上も強いコースでのレースとなりますから「ジャガー」が勢いに乗れるか注目です。

しかし、ここはドイツ。チームランキングでもドライバーズランキングでも首位の「ポルシェ」のホームです。地元ドイツのドライバーであるパスカル・ヴェアライン(ポルシェ)は昨シーズン、ベルリンでポール・ポジションを獲得。しかし、表彰台は昨シーズンの第13戦(レース1)の2位が最高位で優勝経験はありません。一方で「ポルシェ」としては地元ドイツで1度だけ優勝していますが、これは今季からジャガーに移籍したアントニオ・フェリックス・ダ・コスタによるもの。ダ・コスタはDSテチータ時代を含めると、レイアウトは異なりますが、ベルリンで合計3回の優勝経験があります。ベルリンを得意とするドライバーが直接のライバルに移籍してしまった状況なのです。「ポルシェ」としては何が何でもここで勝利しないと流れを変えられてしまいます。

かつてはメルセデスやアウディなどドイツメーカーが多数参戦していた「フォーミュラE」ですが、近年は「ポルシェ」だけが参戦。しかし、ニューマシンのGEN4が導入される来季から「オペル」が参戦することになりました。同社は現在「シトロエン」「DSオートモービル」などと同じステランティスグループの一員であり、「DSペンスキー」として参戦するDSに代わってブランド変更という形でフォーミュラEに進出することになりました。

一方で、DSブランドのチームとして参戦する「DSペンスキー」はここまで大苦戦を強いられています。今年はマキシミリアン・ギュンター、そしてマクラーレンから移籍してきたテイラー・バーナードと期待の持てる強力なラインアップを擁していますが、特にギュンターが不調で、開幕戦の6位以来、ポイントを獲得できずにいます。同じステランティスグループのパッケージを使用する「シトロエン」も移籍してきたニック・キャシディがメキシコシティで優勝しましたが、その後は思うように表彰台に乗れておらず、ステランティス勢は苦戦が続いています。

苦戦状態にあるのは「ニッサン」も同じ。前戦まではランキング3位につけていたオリバー・ローランド(ニッサン)はランキング7位に陥落。2レース制で開催される「Berlin ePrix」で表彰台にたてないレースを続けてしまうと、シーズン後半の逆転チャンピオンへの道が厳しくなってきます。ただ、ローランドはベルリンでは過去に優勝経験がありますし、合計4度の表彰台経験がありますから、流れを変える勝利を掴みたいところでしょう。

昨年、上位入賞を果たしたチーム&ドライバーが今年も入ってくるのか、それとも今季の流れに乗るチームが獲得ポイントを伸ばすのか、慣れ親しんだコースだけにチームの総合力が問われる重要な1戦になりそうです。

文:辻野ヒロシ

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【決勝 ハイライト】FIA フォーミュラE世界選手権 2025/26 第6戦 マドリード(スペイン) (3月21日)#formulae

辻野 ヒロシ

辻野 ヒロシ

1976年 鈴鹿市出身。アメリカ留学後、ラジオDJとして2002年より京都、大阪、名古屋などで活動。並行して2004年から鈴鹿サーキットで場内実況のレースアナウンサーに。
以後、テレビ中継のアナウンサーやリポーターとしても活動し、現在は鈴鹿サーキットの7割以上のレースイベントで実況、MCを行う。ジャーナリストとしてもWEB媒体を中心に執筆。海外のF1グランプリやマカオF3など海外取材も行っている。

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