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Rd.2で4位入賞を果たしたルーキーのルーク・ブラウニング(REALIZE KONDO RACING)
2026年は5人のルーキーが挑戦している全日本スーパーフォーミュラ選手権。過去にはリアム・ローソンがデビュー戦で優勝を飾り、日本のトップフォーミュラ初挑戦でいきなり結果を出したドライバーもいるが、長年参戦して経験を積んでいるドライバーが多いカテゴリーということで、ルーキーが上位に食い込むというのは、そう簡単なことではない。
ただ、その中でも今季の開幕ラウンドでは、これからのラウンドが楽しみになりそうなルーキーたちの活躍が見られた。
なかでも、圧巻だったのが、ウィリアムズF1チームのリザーブドライバーも務めるルーク・ブラウニング(REALIZE KONDO RACING)だ。
ルーク・ブラウニング(REALIZE KONDO RACING)
第1戦では予選アタック中にブレーキをロックアップさせてしまいタイムロス。後方からのスタートとなり、決勝でも雨で視界が悪い中で接触もあり、ポイント圏外でのフィニッシュとなった。
続く第2戦も予選ではQ2進出を果たすことができず、21番グリッドからスタート。レース前半から中盤にかけて前を行くライバルがピットストップを済ませていく中、ブラウニング陣営は後半までピットストップを引っ張る作戦を採った。
安定したペースで走っていって、ライバルに対して逆転できるだけの間隔を稼ぎ、タイヤ交換後に逆転する「オーバーカット」の作戦。これを完遂するためには力強いレースペースが何より必要となるが、スーパーフォーミュラ初挑戦のブラウニングは、それを見事に披露していく。
彼のラップタイムを振り返ると、周りにライバルがいる状態の13周あたりまでは1分34秒台で走っていたが、ピットストップの車両が増えて前方がクリアになり始めた中盤は1分33秒台をコンスタントに刻んだ。
20周目に入って、さらに前方がクリアになったところでペースを一段上げて1分32秒台に突入。そのまま、ピットウインドウの上限である最終ラップまで引っ張ったが、誰よりも長い周回数を走っているタイヤでもペースが全く落ちることなく、33周目にベストラップとなる1分31秒870を記録した。
上位陣ではペースが上がらない大湯都史樹を先頭とする集団がおり、3号車担当のエド・リーガンエンジニアは、その集団の真ん中あたりに入ることになるだろうと予想していたが、最後までペースが落ちなかったブラウニングの好走もあり、大湯の前でコースに復帰。4位入賞を果たした。
予選21番手から、ここまで上位に来られるとは本人も思っていなかったようで、前日の第1戦とは打って変わって満面の笑みをみせたブラウニング。しかし、予選に関しては2日連続でQ1敗退ということで、こうも語っていた。
ルーク・ブラウニング(REALIZE KONDO RACING)
「予選でこれだけ差をつけられたのに、レースでは速かった。つまり、このチャンピオンシップがいかに難しいかを示しているのだと思う。クルマのパフォーマンスを最大限に発揮できる範囲が非常に狭く、そこに到達するのが難しいが、そこに到達して、セッティングもうまくできれば、どれだけ速く走れるかが分かる。予選もそこを見つけることができれば、上位争いに加われると思う」
経験がものを言う部分も大いにあるスーパーフォーミュラ。そこで初めてのレースウィークエンドで、ここまで冷静に分析でき、決勝では安定したペースを維持してタイヤマネジメントを成功させた。やはり、彼もF1候補生のひとりと言われるだけのことはある。今週末の第3戦オートポリスを含めて、今後がますます楽しみになるなと感じた、開幕のもてぎ大会だった。
文:吉田 知弘
吉田 知弘
幼少の頃から父親の影響でF1をはじめ国内外のモータースポーツに興味を持ち始め、その魅力を多くの人に伝えるべく、モータースポーツジャーナリストになることを決断。大学卒業後から執筆活動をスタートし、2011年からレース現場での取材を開始。現在ではスーパーGT、スーパーフォーミュラ、スーパー耐久、全日本F3選手権など国内レースを中心に年間20戦以上を現地取材。webメディアを中心にニュース記事やインタビュー記事、コラム等を掲載している。日本モータースポーツ記者会会員。石川県出身 1984年生まれ
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