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開幕大会を連勝で飾った太田格之進
モビリティリゾートもてぎで開幕を迎えた2026全日本スーパーフォーミュラ選手権。4月4日(土)の第1戦はあいにくの雨模様となり、レース開始直後に赤旗中断。その後セーフティカー先導の時間を経て、なんとかグリーンフラッグが振られたものの、アクシデントやコースオフが絶えず、波乱続きのレースとなった。
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こういう展開になると、ポールポジションを獲得した岩佐歩夢(TEAM MUGEN AUTOBACS)が絶対有利かと思われたが、レース再開直後の一瞬の隙をついた太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がトップに立ち、そのまま開幕戦を制した。
「昨年、本当に悔しい思いをして(シーズンオフは)燃え尽き症候群みたいになって…そこから今年戦うことに対して、メンタル的な部分を開幕戦に『バシッ』と合わせることが例年以上に難しかったと思います。」
レース後の記者会見でそう語った太田。昨年も勝つこと、チャンピオンを獲ることに1年間こだわって走り続け、シーズン3勝を挙げる活躍を見せたが、僅差でトップに届かずランキング3位。レース後のパルクフェルメでは悔し涙を流し続けた。
「正直、やりきりましたけど、(岩佐)歩夢とTEAM MUGENが一枚上手でした」
全力を出したが、目標としていた頂点には届かなかった…。最終戦の記者会見を終えると、足早にピットに戻っていった姿が、今でも記憶に残っている。そこから今シーズンへの立て直しは、もちろん容易ではなかっただろう。
「でも、(開幕戦の)週末が近づいてくるとスーパーフォーミュラの“ヒリヒリした感覚”が戻ってきて、今年もこのシリーズで戦えることが楽しみになってきて、やっとここに戻ってきたなという感じですね。それで優勝できたので良かったです」
太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
もちろん、彼が今年目指すものはスーパーフォーミュラでのチャンピオンなのだが、ひとまず昨年の最終戦から続いていた悔しさを、この開幕戦でひとつ晴らすことができたのか、ハーフポイント扱いではあるが、トップでレースを終えられたことに対する嬉しさを噛み締めている様子だった。
その勢いのままで迎えた第2戦では、午前の予選でポールポジションも獲得。2023年にデビューして以降、もてぎでは僅差でポールポジションを逃すことが多く、第1戦の時も「また2位です」と言っていたが、そこに対してもリベンジを果たす走りをみせ、本人も手応えをつかんだなかで決勝を迎えた。
スタートでは大湯都史樹(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)にホールショットを奪われるが、途中のピットストップでうまくタイミングをずらしてトップに浮上。ラスト3周を切ったあたりからギア周りの不具合が発生したことによりペースダウンを余儀なくされたが、しっかりとトップを守り切って2連勝を飾った。
これで、ライバルに対してポイントランキングでは早くも大きなリードを築いた太田だが「開幕2連勝という最高のスタートダッシュを切れたので、このうえない結果だと思います。でも、昨年は最初の4レースを僕たちのチームが勝って、少し気が緩んでいたのかもしれない。今年は確実に全部でポイントを獲るという気持ちでやらないといけないと思っています。まだ始まったばかりですし、もう1回“勝って兜の緒を締める”じゃないですけど、 しっかりと気持ちを引き締めてやっていきたいなと思います」と、昨シーズンの反省点を踏まえ、逆に気を引き締めている。
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予選 第3戦 オートポリス スーパーフォーミュラ 2026【先行】
配信日時 : 2026年4月25日(土)午後2:03 ~
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配信日時 : 2026年4月26日(日)午後1:58 ~
太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
そういう意味でいくと、次の第3戦オートポリスではレースペースなどの手応えを感じつつも、スタートでアンチストールシステムが介入したことで大きく出遅れ、上位進出のチャンスを逃した。
第3戦でもしっかり、早くて強い6号車を見せることができるか。シーズン序盤ではあるが、早くも注目の1戦となりそうだ。
文:吉田 知弘
吉田 知弘
幼少の頃から父親の影響でF1をはじめ国内外のモータースポーツに興味を持ち始め、その魅力を多くの人に伝えるべく、モータースポーツジャーナリストになることを決断。大学卒業後から執筆活動をスタートし、2011年からレース現場での取材を開始。現在ではスーパーGT、スーパーフォーミュラ、スーパー耐久、全日本F3選手権など国内レースを中心に年間20戦以上を現地取材。webメディアを中心にニュース記事やインタビュー記事、コラム等を掲載している。日本モータースポーツ記者会会員。石川県出身 1984年生まれ
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