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モータースポーツ コラム 2026年4月16日

フェラーリと勝負できるマニュファクチャラーは? ニューカラーをまとったトヨタは逆襲できるのか

モータースポーツコラム by 皆越 和也
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昨年の同レースの様子

2026年FIA世界耐久選手権(WEC)は、中東紛争の影響を受け、3月26〜28日に予定されていた開幕戦・カタール1812kmが10月22〜24日へ変更となった。このため今季はフェラーリの地元であるイタリア、イモラが開幕戦の舞台となった。今年もWECの基本的なレース時間である6時間レースとして開催される。
イモラは正式にはアウトドローモ・インテルナツィオナーレ・エンツォ・エ・ディーノ・フェラーリ(エンツォとディーノ・フェラーリの国際自動車競技場)という名称で、昨年までF1エミリア・ロマーニャGPの開催地でもあった反時計回りの高速コース。1994年にサンマリノGPとして開催されたF1GPでは、アイルトン・セナとローランド・ラッツェンバーガーが事故で亡くなったコースでもある。

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WECは今季もプロトタイプカーの”ハイパーカー”、GT3車両を用いる”LM GT3”という2つのクラスで争われる。ハイパーカークラスは昨年まで参戦していたポルシェが撤退。ポルシェ963でプライベーターとして参戦していたプロトン・コンペティションも、LM GT3クラス(フォード)のみに参戦する。

代わってハイパーカークラスに新規参戦するのが韓国のヒョンデ(現代)で、高級車ブランドであるジェネシスとしてのエントリーとなる。参戦車両のGMR-001ハイブリッドはアルピーヌ同様オレカのシャシーをベースに、WRCのi20Nラリー1の直4 1.6LターボをV8 3.2Lツインターボ化して搭載。開発にはアンドレ・ロッテラー、ピポ・デラーニが担当。ハイパーカーから撤退したポルシェからマシュー・ジャミネ、さらにはダニエル・ジュンカデラらも加わった。
残念なニュースは、昨年の富士6時間で初優勝したアルピーヌがF1に注力するために今年いっぱいでWECを撤退することだ。来季にはフォード、マクラーレンもハイパーカーへの参戦を予定しており、こちらは1年後を楽しみに待ちたい。

昨年ドライバーズ選手権、マニュファクチャラーズ選手権の両タイトルを獲得したフェラーリに対抗する筆頭はトヨタ・レーシングか。ドライバー体制に変更はなく、車両はアップデートを施し車名もGR010ハイブリッドからTR010ハイブリッドへ。前面のスタイリングは大きく変わりマットブラックのカラーリングもトヨタのコーポレートカラーである赤をベースに風をコンセプトとしたホワイトのラインを入れた。トヨタの他にアップデートを済ませたのは、アルピーヌ、BMW、キャデラック。中継映像と解説陣の説明でどう変化したかしっかりチェックしたい。

ドライバーで注目したいのは日本でもおなじみのニック・キャシディがプジョー入りしたこと。また24年スーパー・フォーミュラの開幕戦のみに参戦したテオ・プルシェールが、プジョーのレギュラーに昇格した。

LM GT3クラスでは、9つのマニュファクチャラーズ各2台の計18台が参戦。マクラーレンはガレージ59、アストンマーティンは2台ともTFスポーツ、ポルシェも2台ともマンタイ・レーシングが運営することになった。このクラスでは王者ポルシェにフェラーリがどう挑むか。そしてその争いにどこが絡むのか? なお今季もLM GT3クラスのレギュラーに日本人ドライバーの名前が見当たらないのが残念だ。

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開幕戦に先立つ14日にはテストデーに当たる”プロローグ”が開催されたが、あいにくの冷たい雨模様となった。ハイパーカークラスでは午前/午後の両セッションともフェラーリがトップ3を独占。午後はBMWやアルピーヌがタイムアップしたが、トヨタはなかなか好タイムをマークできなかった。ただ開幕戦の天候がどうなるかによって、大きな順位変動もあるかもしれない。午前のセッションではアストンマーティンの009号車がタンブレロで激しくクラッシュ。ドライブしていたマルコ・ソーレンセンに怪我はなかったようだが、車両は予備のシャシーに交換されるようだ。
LM GT3クラスでは午前のトップがフェラーリ、午後のトップがアストンマーティン。これらに肉薄したのがマクラーレンやシボレーだが、このクラスのベストタイムはかなり接近しており、開幕戦は予選から混沌とするかもしれない。

地元のフェラーリの大会連覇なるか?2クラス制覇なるか?いよいよ17日にフリープラクティスがスタートする。今季型の車両とカラーリング、ドライバーの顔ぶれなどをチェックしよう!

J SPORTSでは、予選を4月18日(土)午後9:20 ~ 2026年4月18日(土)深夜1:00、決勝を4月19日(日)午後7:30 ~ 2026年4月20日(月)午前4:00にLIVEでお伝えする予定。

文:皆越和也

皆越 和也

皆越 和也

1961年熊本県出身。1980年代後半に富士スピードウェイで観戦した「WEC in JAPAN」で四輪モータースポーツに目覚め、モータースポーツ専門誌編集部等を経てフリーランスのフォトライターに。SUPER GTは全日本GT選手権がスタートした1993年より、ほとんどのレースを現場で取材している。

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