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モータースポーツ コラム 2026年4月16日

【プレビュー】史上最もハイレベルとなる24時間レースが始まる! | FIM 世界耐久選手権(EWC) 2026 ル・マン24時間耐久ロードレース プレビュー

モータースポーツコラム by J SPORTS 編集部
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FIM 世界耐久選手権 2026 全戦LIVE配信

夏の「鈴鹿8耐」を含む全4戦で争うオートバイ耐久レースシリーズ「FIM世界耐久選手権(FIM EWC)」がフランスのル・マン、ブガッティサーキットで開幕。今シーズンもJ SPORTSオンデマンドでFIM 世界耐久選手権 2026 全戦LIVE配信。開幕戦のル・マン24時間レースは日本のチームも数多く出場するレースだけにぜひ注目して欲しいと思います。ル・マン24時間レースは2026年4月18日(土)〜19日(日)に決勝レースが開催されます。

2026年シーズンのFIM EWCはル・マン24時間、スパ8時間、鈴鹿8時間、ボルドール24時間の全4戦で、昨年とレース時間は全く同じです。しかしながら、夏の鈴鹿8耐は昨今の日本の猛暑の影響を受け、7月5日(日)決勝に前倒しとなりました。梅雨真っ只中であり、7月上旬もすでに夏本番のような状況ですから、過酷なレースになるのは間違いないでしょう。

とにかく、このシリーズは過酷です。開幕戦のル・マンは寒さとの戦いです。4月のフランスは東京の3月上旬くらいの冬と春の境目くらいの気候で、夜には気温0度となることもある難しいレースですし、スパは雨の耐久レースになることが多く、今年の鈴鹿8耐は蒸し暑さとの戦い、そして最終戦ボルド―ルはポールリカールサーキットの長いストレートでエンジンに強烈な負担がかかるレースになっています。つまり年間4戦のうち楽に戦えるレースなんて一つも無いシリーズなのです。

そんなに過酷なら安全牌で最後に笑える結果を狙いにいったほうが良いのでは?とも思いますが、マシンをいたわり、まさに「耐えるレース」をやっていたのは随分昔の話です。10年ほど前からFIM EWCはとてもハイレベルなチームが続々参戦するようになり、今や耐久レースの意味合いはすっかり様変わりしているのです。

チームのレベルアップに拍車をかけたのは2016年の日本チーム「F.C.C. TSR Honda France」の参戦でしょう。この時からブリヂストンがFIM EWCの年間チームにタイヤを供給するようになり、一気にレベルアップ。ライダーもそれ相応のハイレベルな選手を起用しないとレースペースで完敗してしまう状況になっていきました。

今季はブリヂストンを使うチームが「F.C.C. TSR Honda France」(ホンダ)、「YOSHIMURA SERT MOTUL」(スズキ)、「YART」(ヤマハ)、「Webike Kawasaki Trickstar」(カワサキ)、「BMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAM」(BMW)の各メーカートップチームだけでなく、「ELF MARC VDS RACING TEAM/KM99」(ヤマハ)、そして新しくフル参戦する「AUTORACE UBE RACING TEAM」(BMW)と7チームに拡大。予選でポイントを獲得できるトップ5に入るのも大変な戦いになっています。

昨年は僅か1点差で「YART」がチャンピオンを獲得。ただ、レースペースと耐久性、トラブル発生時の強さという意味では「YOSHIMURA SERT MOTUL」がこのシリーズを席巻しています。さらに「BMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAM」は実力をつけ速さを増していますし、ハイレベルなチームがすでにたくさんいる中にさらなる刺客が参戦するという構図になっているのです。

ライダーも「F.C.C. TSR Honda France」にMoto3で多数の優勝経験があるジョン・マクフィーが加入したり、「BMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAM」には鈴鹿8耐4度のウイナーであるマイケル・ファン・デル・マークが、「YART」には元スーパーバイク世界選手権のライダーであるレアンドロ・メルカドとライダーラインナップも充実ぶりも近年にないものになってきています。

最近の鈴鹿8耐では圧倒的に優位と言われていた全日本ロードレースのチームがFIM EWCレギュラー勢に追い回されるというシーンも度々見られますし、FIM EWCのレベルがいかに高くなってきているかを感じている人も多いと思います。今年はまさに史上最もハイレベルな世界耐久選手権になったといえるでしょう。

また、「SST」(スーパーストック)クラスでは、「Team Etoile」(BMW)が3年目の参戦で、ここに元Moto2ライダーの鳥羽海渡が加入。石塚健が参戦する「DAFY KAEDEAR RAC41 HONDA」(ホンダ)もチャンピオン争いでは日本車の信頼性を活かして見せ場を作ってくれています。

夏の鈴鹿8耐を見据えて、日本のファンが知らぬ間に、関係者が気づかぬ間にFIM EWC勢がそのレベルをさらに高めてくるのは確実で、今年の鈴鹿8耐では日本国内ワークスは別格ですから置いといても、鈴鹿の地の利という言葉は使えないくらいにレギュラーチームが勢力を拡大していくのではないかと思います。

特に凄いのが「YOSHIMURA SERT MOTUL」の強さと速さ。ライダーも3年目のトリオとなり、鈴鹿8耐では今年も渥美心を投入してくるでしょう。転倒しても鈴鹿8耐で表彰台に乗ってしまうポテンシャルの高さ、耐久レースに対する探究心は名門チーム「ヨシムラ」が過去に築き上げたもの以上があるのではないかと感じるくらいにハイレベルです。

そんなハイレベルなコンペティションに挑んでいく各チームの活躍。本当の強さを感じられるのがル・マンです。1周4.185kmのブガッティサーキットはストップ&ゴーのレイアウトで、このコースの魅力を語るライダーは少ないですが、天候も変わりやすい時期であり、日中と夜の気温差が激しく、過酷極まりない戦いで、毎年波乱に満ちています。

長い24時間耐久は結果だけ見ればいいや、という声もファンの方から聞きますが、このレースにこそ、今の耐久レースの真髄がありますので、ぜひ「 SPORTSオンデマンドでライブ視聴してください。

文:J SPORTS編集部

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