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【プレビュー】BMWの復活はあるか?今季3戦目で勢力図の変化にも期待 | FIM スーパーバイク世界選手権 2026 第3戦 アッセン
モータースポーツコラム by 辻野 ヒロシFIMスーパーバイク世界選手権 全戦放送/配信!
2輪スポーツモデルの世界一決定戦ともいえるバイクレース「FIMスーパーバイク世界選手権(WSBK)」の第3戦がオランダの伝統的サーキット、TTサーキット・アッセンにて4月17日(金)〜19日(日)に開催されます。今シーズンも「J SPORTS」ではWSBKを全戦放送。今回は雨のレースになることも多いアッセンで、シーズンの流れを変える波乱は起こるでしょうか?第3戦・アッセンのレースプレビューをお届けしましょう。
ヨーロッパラウンドの幕開けとなった第2戦・ポルティマオはまたもやニッコロ・ブレガ(ドゥカティ)の3連勝。これでブレガは開幕から6連勝を達成しました。
シーズン開幕前のテストから好調で、ブレガが今季の主軸になることは誰の目にも明らかでしたが、その予想通りの展開となっています。ドゥカティ・パニガーレV4Rはファクトリーチームの「Aruba.it Ducati」だけでなく、プライベートチームのマシンも速さを見せていますし、何よりドゥカティ勢には強力なライダーが固まっているといえます。
開幕戦のオーストラリア、フィリップアイランドではドゥカティの対抗馬となった「ビモータ」(Bimota by Kawasaki Racing Team)もポルティマオでは勢いづくという感じではなく、アレックス・ロウズ(ビモータ)が3レース連続の4位フィニッシュという結果になりました。
一方で今季初表彰台を獲得したのが「BMW」です。今季はダニロ・ペトルッチ(BMW)の移籍、MotoGPライダーのミゲール・オリベイラ(BMW)のWSBK転向と大きくリニューアルした1年で、開幕戦ではBMWで初レースとなった2人のライダーは苦労しているというか、準備不足感は否めなかったように感じます。
しかし、第2戦・ポルティマオではなんと地元ポルトガル出身のミゲール・オリベイラ(BMW)が3レースとも3位表彰台に登りました。母国の強みだったり、彼が得意なコースだったりと色んな理由はありますが、さすがはMotoGPライダーという適応の速さを見せました。次のアッセンでは、オリベイラはMoto3時代の2015年に優勝していますが、Moto2、MotoGPの時代には表彰台はありません。近年の相性は決して良いとは言えないコースだけに、まさに元MotoGPライダーとしての真価が問われるレースになりそうです。
ドゥカティ優勢で進んでいる今シーズンですが、WSBKでは2大会ごとに性能調整が行われていくレギュレーションになっています。燃料流量も開幕から2大会の結果を受けて、優勢だったメーカーは流量が減らされ(=エンジンパワーに影響)、逆に結果が残らなかったメーカーは流量が増やされることになり、勢力図に多少の変化が起こるかもしれません。
開幕から2戦は散々な結果となっているホンダ、ヤマハはさらに優遇されることになりますが、ドゥカティのプライベート体制のチームに負けている状態が続くと、なかなか厳しいですね。今季からヤマハに移籍したチャビ・ビエルゲ(ヤマハ)はポルティマオでは予選から速さを見せましたが、逆にアンドレア・ロカテリ(ヤマハ)は本当に心配になるくらいの不振に陥ってしまった状況でした。アッセンは去年、彼が初優勝を飾ったサーキットであるだけに、なんとか復活を期待したいところです。
オランダのアッセンは「ダッチウェザー」とも呼ばれる変わりやすい天気で、雨のレースが多くなりがち。その分、シーズンの勢力図の中で圧倒的な速さを見せるライダー以外が優勝を飾ることが多々あります。今季はFIM EWCに転向したため参戦はしていませんが地元出身のスターライダー、マイケル・ファン・デル・マークがヤマハ時代に毎回表彰台に登っていたのも印象的ですし、斡旋で17勝を飾っているジョナサン・レイは劣勢だったホンダ時代に5回も優勝しています。
性能調整が行われた後、コンディションが変わる可能性の高いレースで、浮上のキッカケを掴むメーカー&ライダーが出てくるとWSBKは今後より面白いシーズンになっていくでしょう。仮に勢力図があまり変わらなかったとしても、優勝経験なしでドゥカティのファクトリーチーム「Aruba.it Ducati」に今季移籍したイケル・レクオーナ(ドゥカティ)の初優勝も期待したいですね。なぜなら彼のWSBK初表彰台はルーキーイヤーの2022年のアッセンでしたから。
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【 決勝レース ハイライト】FIM スーパーバイク世界選手権 2026 第2戦 ポルティマオ(ポルトガル)(3月29日)#sbk
文:辻野ヒロシ
辻野 ヒロシ
1976年 鈴鹿市出身。アメリカ留学後、ラジオDJとして2002年より京都、大阪、名古屋などで活動。並行して2004年から鈴鹿サーキットで場内実況のレースアナウンサーに。
以後、テレビ中継のアナウンサーやリポーターとしても活動し、現在は鈴鹿サーキットの7割以上のレースイベントで実況、MCを行う。ジャーナリストとしてもWEB媒体を中心に執筆。海外のF1グランプリやマカオF3など海外取材も行っている。
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