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日本自動車連盟(JAF)は、国際自動車連盟(FIA)に公認されて国内のモータースポーツ統轄団体として規則の制定、施行、管理から競技ライセンスの発給など多くのモータースポーツ関連の業務に従事し、実務はモータースポーツ部があたっている。
JAF内のモータースポーツ組織と機構は、委員会、審査委員会、審議会があり、諮問機関として専門部会が設けられている。
ボクは、3年間オブザーバーとしてプロフェッショナルモータースポーツ小委員会(プロ小)に出席していた。プロ小は、将来のモータースポーツをどうするべきかをJAF会長へ諮問する機関のモータースポーツ未来委員会(未来委員会)への答申する機関。この小委員会は、簡単に言うと国内モータースポーツをプロスポーツとして組織するにはどうすべきかを討議した。
「えっ!モータースポーツにはプロスポーツとして組織する機関がないの??」と驚く方も多いのではないかな。皆さんが知っている他のスポーツと異なっていて、プロスポーツとしての組織が存在せず、そのような構造もない。
例えば、プロ野球として知られる日本野球機構(NPB)、サッカーのJリーグ、バスケットボールのBリーグは各スポーツの最高峰に位置するプロフェッショナル形態であって、リーグ戦を主催。出場する選手はプロとして登録されている。国技として知られる相撲の日本相撲協会も同じように本場所を主催して力士を登録して運営されている。
一方でモータースポーツイベントを主催しているのは、どこか?それは、サーキット。国内の最高峰ツーリングカー、SUPER GT(SGT)、フォーミュラカーのスーパーフォーミュラ(SF)は、各々のプロモーターが主催するサーキットと契約を交わし、プロモーターが束ねたチームが参戦する。
また、国内モータースポーツでは、他のプロスポーツ組織のように規定された年俸は存在しない。SGT(GT500クラス)やSFに参戦している殆どのドライバーは自動車メーカーとの契約で年俸を得ていて、チームはスポンサーを募って運営している。チームにとって自動車メーカーは大きなスポンサーである。つまり、もし自動車メーカーがモータースポーツ活動から手を引くようなことがあったら、成り立たなくなってしまう。そこで、プロ小が海外のモータースポーツ組織、他のプロスポーツ組織の調査/研究を通じて討議し日本流のプロモータースポーツの組織作りを答申した。この小欄では説明しきれないが、プロ小で答申したことが実りある方向に進むかを期待するしかないと思う年の瀬です。
今回が、今年最後のエッセイです。良い年をお迎えください。
文:高橋 二朗
高橋 二朗
日本モータースポーツ記者会会長。 Autosport誌(英)日本特約ライターでもあり、国内外で精力的に取材活動をするモータースポーツジャーナリストの第一人者。1983年からルマン24時間レースを取材。1989年にはインディー500マイルレースで東洋人としては初めてピットリポートを現地から衛星生中継した。J SPORTSで放送のSUPER GTのピットレポーターおよび、GTトークバラエティ「GTV」のメインMCをつとめる。
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