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モーター スポーツ コラム 2025年3月7日

開幕前に改めて確認! 1レース目と2レース目の違い|スーパーフォーミュラ2025 Rd.1&2プレビュー

モータースポーツコラム by 吉田 知弘
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開幕を迎えるスーパーフォーミュラ2025

いよいよ開幕を迎える2025年のスーパーフォーミュラ。今年も3月の鈴鹿サーキットから激闘のシーズンが始まっていく。

今年のスーパーフォーミュラは昨年を上回る全12戦で争われ、ひとつの週末に2回レースが開催される大会が大幅に増えるのが大きなトピックとなっている。1大会2レース制というのは昨年までもあったことだが、今年は土曜日の1レース目と日曜日の2レース目で微妙なルールの違いが発生する。

今回は改めて、2レース開催時のスケジュールと各レースにおけるタイヤ交換ルールの違いを確認していきたいと思う。

【金曜日:60分×2回のフリー走行】

これまで、1レース開催・2レース開催に問わず、予選前のフリー走行は90分間と決まっていたが、今年は金曜日に60分のフリー走行が2回(合計120分)設けられることとなった。

土曜日以降は午前に予選、午後に決勝というスケジュールになるため、事前に本番を想定した確認ができるのは、金曜日の2セッションだけ。コースやマシンの確認はもちろんのこと、予選アタックを想定したタイムアタックや、決勝を見据えたロングラン走行も、金曜日に行われることになるだろう。

【土曜日:1レース目】

・レース距離が従来より20km短くなる(鈴鹿サーキットでは27周)
・タイヤ交換義務は10周目からというルールは変わらず。

昨年までと同様に午前中に予選が行われ、午後に決勝レースというスケジュールに変わりはないが、今年に関しては1レース目の距離が従来(185km)より20km短い165kmで争われ、開幕大会の舞台となる鈴鹿サーキットの場合、通常より4周短い27周での勝負となる。

途中のピットストップについては、従来と同じで10周目以降にタイヤ交換を消化する必要がある。

ピット作業が注目ポイントなる2025シーズン

全体のレース距離が短くなったこともあり、どのタイミングでタイヤ交換を済ませるのかというのが注目ポイントとなってきそうだ。

このルールになることにより戦略面も変わってきそうで、ThreeBond Racingの一瀬俊浩エンジニアは「土曜日は距離が短くなって10周縛りというのが変わらないので、今までよりもアンダーカット側の戦略が多くなるのではないかなと思っています」とのこと。

ただ、今年に関してはタイヤのスペックが新しくなっており、そこのデータが不足しているため、どのような展開になるのか予想がつかないという関係者が大多数だった。そういう意味でも、土曜日の第1戦決勝は見逃せないレースになりそうだ。

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【日曜日:2レース目】

・レース距離は従来通り185km(鈴鹿サーキットでは31周)
・タイヤ交換義務はあるが、1周目からピットイン可能に。

続いて日曜日のレース。こちらは通常通り185kmの距離で争われるという点に変更はないが、タイヤ交換義務を消化するための周回数に制限が設けられなくなった。

これまでもピットウインドウが開いた10周目にタイヤ交換を済ませて、最終的な逆転(アンダーカット)を狙うドライバーもいたが、その戦略の幅が大きく広がることとなり、より順位の変動が期待される。

この変更によって戦略面がどうなっていくのか気になるところではあるが、こちらも今年から新しく導入される新スペックタイヤのデータが不足しており、全くの未知数といった状況。こちらもどういう展開になるのか注目が集まっている。

新スペックのタイヤへの順応も重要となるシーズンとなる

現時点で聞こえてきている話としては、1周目にピットストップを済ませてしまうと残りの長距離を1セットで走らないといけないため、それなりにリスクはありそう。ただ、10周目よりも前の段階からピットインするという陣営は出てきそうだ。

昨年以上にピットインのタイミングも全体的にバラける可能性が出てきて順位の把握するのが大変になりそうな感じはある。そこは実況でも表現される“表の順位”と“裏の順位”という感じでピットストップを済ませたドライバーとそうでないドライバーを分けて見ていくと、混乱せずに済むかもいれない。

いずれにしても、今年導入される新スペックのタイヤでロングランのテストができていないということを踏まえると、全く予想がつかないまま週末の2レースを迎えることになる。レースをやる方としては大変な2日間になるのは間違いないが、観る方としては手に汗を握る2日間になりそうだ。

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文:吉田 知弘

吉田 知弘

吉田 知弘

幼少の頃から父親の影響でF1をはじめ国内外のモータースポーツに興味を持ち始め、その魅力を多くの人に伝えるべく、モータースポーツジャーナリストになることを決断。大学卒業後から執筆活動をスタートし、2011年からレース現場での取材を開始。現在ではスーパーGT、スーパーフォーミュラ、スーパー耐久、全日本F3選手権など国内レースを中心に年間20戦以上を現地取材。webメディアを中心にニュース記事やインタビュー記事、コラム等を掲載している。日本モータースポーツ記者会会員。石川県出身 1984年生まれ

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