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モーター スポーツ コラム 2025年2月19日

半冬眠から、春を感じよう

今日も今日とてプッシュ&ルーズ by 高橋 二朗
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スーパーフォーミュラ公式テストの初日は小雪が舞う中で開催された

「If winter comes, can spring be far behind?」
冬来春不遠  冬来りなば、春遠からじ
中国の漢詩を日本語に訳し、そして英語で表現するとこうなるのか…。と思っていたボクの大きな勘違いでした。冬の厳しい寒さの時期によく言われる【冬来りなば】は、イギリスの詩人による出典だったと知って、<へぇ~>でした。

昨夏の酷暑を体験し、冬も暖冬なのかなと思いきや年末、年始かけて一気に寒さが増し、特に日本海側は豪雪が降り荒れ、普段は雪など関係なさそうな九州、四国、本州の最南端の地域でも降雪があった。豪雪に見舞われた地域では日常生活にも支障が起こっているという。南関東に住まうボクは、申し訳ない気持ち。

ほとんどのモータースポーツシリーズは、冬はオフシーズン。
気温が低くなると、冬眠するわけでは無いけれど、人間もアクティブに動けなくなる。ボクはそれが他の人よりも度合いが激しいかもしれない。何事にも積極性が下がる。思考能力が低くなり、動作が鈍くなる。食欲も減退。飲酒だけは変化はない。シーズンが始まっていないので、仕事も出張が少なく、当然のように爪に火を灯して日常を過ごしている。

ところが、モータースポーツ界ではシーズンが終わりを告げると同時に色々なカテゴリーではゴソゴソと動きが活発になる。実際は、シーズン中に地下でその動きは始まっているのだけど。若手ドライバーのステップアップ、各チームのドライバー移籍、ナインアップの変更、スポンサーの変更、新チームの参入。そして、エンジニアのチーム移籍が注目すべきところ。国内のトップフォーミュラシリーズ、SUPER FORMULAのメディアデーが2月17日に行われて、すべてのドライバー、そのドライバー担当のエンジニアが記者会見に臨むというセッションが設けられたという。これは、これまでになかった。日本初。とても興味深い。

国内トップツーリングカーシリーズのSUPER GTシリーズでもドライバー移籍等がゴソゴソと行われているけれど、それよりも、注目なのは、レギュレーションの変更が示されていること。SDG’S、カーボンニュートラルの環境下であってもより魅力的なイベントコンテンツを構成するためのレギュレーションを模索してきていたが、はっきり申し上げて、予選の規定が複雑すぎて、観客の皆さんに分かりづらかった。ドライバーの多くからもその意見が出ていたことで、プロモーターのGTアソシエイションが2023年以前のものに変更してシンプルな予選が行われることになった。
2月も終わりが近づいてきた。テレビ、ラジオの気象予報では、「三冬四温」の言葉を聞くことが多くなった。モータースポーツも開幕の春がだんだんと近づいてきた。さあ、半冬眠から目覚めないと。

文:高橋 二朗

高橋 二朗

高橋 二朗

日本モータースポーツ記者会。 Autosport誌(英)日本特約ライターでもあり、国内外で精力的に取材活動をするモータースポーツジャーナリストの第一人者。1983年からルマン24時間レースを取材。1989年にはインディー500マイルレースで東洋人としては初めてピットリポートを現地から衛星生中継した。J SPORTSで放送のSUPER GTのピットレポーターおよび、GTトークバラエティ「GTV」のメインMCをつとめる。

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