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堤優威選手(No.2 muta Racing GR86 GT)「タイヤ無交換をやり切り、タイヤを持たせられたことが勝因」 | SUPER GT 2024 第1戦 岡山【SUPER GT あの瞬間】
SUPER GT あの瞬間 by 島村 元子── コースに復帰すると、同じくタイヤ無交換の52号車が65号車を押さえてくれていました。65号車だけでなく、52号車も迫ってくる、という気持ちもあったかと思います。
堤:こんな長い間、無交換で走ったことがなかったので落ち着かなかったですね。基本的に、埼玉は去年からすごいロングのペースが速かったし、実際(レース中の)タイムも速かった。少しのミスやGT500クラス車両が連なってきて状況が悪くなったりすると、タイムが一気に1秒、2秒とか落ちちゃうし、そうなるとあっという間に追いつかれるような距離感だったんです。でも、トップ走ってると、他の車両が結構優しく抜いてってくれるし、避けてくれたりとか、非常に走りやすい環境でもありました。
── 終盤、65号車が2位に上がってきました。タイム差はありましたが、どのあたりから上手くレースをコントロールできそうだという気持ちになりましたか?
堤:もう後半……というか残り5周ぐらいですかね。(49周終わりで)LEONがピットに入り、タイヤ交換してうしろに出てきたときには20秒ぐらい差があったんです。そのときは、まだ間に埼玉がいたので、「(52号車の)吉田(広樹)さん、ブロック頑張って!」と思いながら、僕も頑張って走ってたんです。でも予想以上に速いペースで(65号車の)蒲生君が追い上げてきて。もし、GT500クラス車両や周回遅れのGT300クラス車両に捕まったら、あっという間に追いつかれてすぐ抜かれるだろうなと思っていたので、安心できたのは残り4、5周ぐらいになってからだった気がします。
── 今回、レースウィークを通じて気温、路面温度が上がったこともタフな条件になりましたね。
堤:どのチームもあんなに暑くなるとは予想してなかったと思います。タイヤ選択はレース直前に変えれるものではなくて、1ヶ月前あたりからタイヤ屋さんと相談して、こういうレンジ(のタイヤ)を持ち込むって決めていますから。今回は、本当に予想以上に暑かったので、各チームすごい大変だったと思います。決勝では、埼玉のタイヤ(パフォーマンス)が落ち始めたのを聞いて、僕も(タイヤを)セーブしてたんですけど、本当残り2、3周かな? ぐらいからもう明らかに落ちてきちゃいました。(終盤の)FCYとか最初のSC(セーフティカー)がなかったら、ヤバかったなっていう感じです。最初のSCの時間も結構長かったですし、僕のスティントの途中のFCY……5号車(マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号)がちょっと動けなくなったときのFCYも、結果的には僕らにとって助けになりましたね。
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