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堤優威選手(No.2 muta Racing GR86 GT)「タイヤ無交換をやり切り、タイヤを持たせられたことが勝因」 | SUPER GT 2024 第1戦 岡山【SUPER GT あの瞬間】
SUPER GT あの瞬間 by 島村 元子── 32周終わりでピットイン。このタイミングは作戦どおりでしたか?
堤:ピットウィンドウとしてはもう少し早めに入れたんですが、ペースも悪くなかったし、LEONに付いていけていたので、もうちょっと(ピットインのタイミングを)引っ張ろうかという考えもありました。でも、GT500クラス車両が間に入って少し差が開いたこと、さらに数周後、ピット作業を終えてコースに戻ったGT300クラスのグループが前にいたことで、LEONがそこに捕まってタイムロスをしていたんです。それを見て、ピットに入ることになりました。チームの判断も良かったです。
── 昨年は決勝で迷わずタイヤ無交換を選択するチームも多かったのですが、レギュレーションが変わった初戦では、GT300クラスといえどもコンディション次第で何が起こるかわからないという心配要素がありました。どんな思いで走り始めましたか?
堤:正直、レース中のコンディションだったり、今年からGT300クラスにもCNF(カーボンニュートラル燃料)……GT300クラスも合成燃料50%を混合したもの(GTA R50)を使うようになって、ちょっと路面コンディションが今までより難しいコンディションになって。そのなかでの無交換には大きな不安もあったし、セカンドドライバーとしては本当に(タイヤが)持つのかなっていう印象があったんです。でも、いいクルマとタイヤのおかげでなんとか持たせることができて良かったです。作戦としては、(タイヤ)無交換だけでなく、他のライバル勢の動き次第では、タイヤを換えてもいいかなという感じでした。そうしたら、埼玉(No.52 Green Brave GR Supra GT)が(2号車より先に)無交換で(コースに復帰して)結構いいタイムで走っていたので、僕らも無交換じゃないと前に出られないということで無交換になったんです。ピットから出ると、路面コンディションの悪さと、中古タイヤ……なおかつそこにガソリンを積むわけで、チェッカーまで持たせるためにガソリン量が多いし、本当にこれであと40周? 45周ぐらい持つのか? と思いながらアウトラップを走りましたね。
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