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川合孝汰選手(No.52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT)「“いつもどおりに行こう”と、みんなが口に出して準備した」 | SUPERGT 2023 第8戦 モビリティリゾートもてぎ【SUPER GT あの瞬間】
モータースポーツコラム by 島村 元子川合:思った以上に(前方の車両を)抜けず、周りのクルマのペースで走らなきゃいけない状況がずっと続いてしまっていたので、エンジニアといろいろ話をした結果、やはりミニマム(の数回数)で入るしかないという感じでした。もちろん、(タイヤ)無交換が大前提で。ただ、状況によって4輪交換であったり、リヤ(タイヤ)2本交換というのも作戦としてアリかなっていうのはあったんです。でも、今回はタイヤ交換義務がないレギュレーションだったし、タイヤに対してきついコースでもないので、ライバル勢も(タイヤ無交換の作戦を)してくることを考えると、もう迷わず無交換で行こうということになりました。
── そのなかで、レースは何度か雨が降りました。場所によっては本降りにもなり、結構ハラハラしたのでは?
川合:雨はまったく予想してませんでした。実は、僕のスティントのときも、ストレートから1コーナーにかけて雨が降っていて……。スピード域が速いとどれぐらいの雨量なのか、わかりづらい。“傘を差すレベルの雨なのか?”って、エンジニアとコンタクトを取りながら走ってたんです。1コーナーは、ドライのラインがちょっと走りづらくなるような雨が一瞬だけ降っていたし。ただ、他のコーナーでは降ってなかったんで、そこだけしっかりミスしないように走りつつ、僕らとしてはチャンスもあるのかなとポジティブにも考えていました。前のクルマもちょっとタイムが落ちてきてたんで、チャンスがあったら入りたい(抜きたい)なっていう風には考えてました。雨はその瞬間だけかと思ってたんですが、最後、吉田さんのパートでも、2、3回降ったり止んだりがあったと思うんですけど、残りの10周ぐらいのときに結構な本降りになってきてしまって……。あのときは水しぶきも上がるぐらいの路面状況だったんで、正直、ウエットタイヤに替えるクルマもいたという状況を見ながら、うちらはどうしたらいいかなっていうことを考えていたんですけど、残り周回数が短いことや、雨が止むだろうということを予想して、そのままステイする作戦を採りました。吉田さんには、残り周回数を耐えていただくっていう感じでしたね。
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