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小暮卓史選手(No.88 JLOCランボルギーニGT3)「四苦八苦してきた5年間だったので、ほんとにうれしかった」 | SUPERGT 2023 第8戦 モビリティリゾートもてぎ【SUPER GT あの瞬間】
モータースポーツコラム by 島村 元子小暮:給油時間やタイヤ交換の違いからか、(タイヤ)交換してピットアウトしたら、すぐ65号車に迫られたんですよね。タイヤが温まってない状況のなか、65号車にプッシュされてヒヤッとしたんですが、そこはなんとか防げました。その後も雨が降ったり、違うクルマをパッシングするのに時間を取られちゃったりで迫られたことがあったので、つねに意識はしてましたね。
雨量も多かったじゃないですか。しかも、大きいの(本格的な降雨)が2回来たんですけど、コースが全部濡れてたら良かったんですが、その時は、1コーナーとか5コーナー、特に1コーナーが多く濡れてたんですよね。セクター1あたりがすごく濡れてたんですけど、最終コーナーは、そんな濡れてなかったんです。で、そこから1コーナーに向かってるところも濡れていて、どれぐらいのスピードでコーナーに入っていけばいいのかがわからないんです。なので、すごく神経を使いました。ラップタイムは落としたくない。もちろん、コースアウトも大きなタイムロスもしたくないっていう……。ドライバーはそう思ってるんですけど、トップで走っている自分が一番初めにそこに行かなくちゃいけないので。うしろで走ってると、それを見て修正できるんですけど、自分がはじめに行かなくちゃいけないというストレスはありましたね。
── 不意打ちの雨のなかでトップを死守。「チェッカーは、まだ?」みたいな気持ちになったのですか?
小暮:すごくなりましたね。一回、雨がバーッと降ったとき、“早く止んで、早く乾け!”って思っていたんですけど、また細かいのが2、3回来たんです。ああいう状況って、何もなければチャレンジしがいのあるコンディションで面白いんですけど、一歩間違えれば……トップを走っていて、それこそグラベルに止まるなんて考えたくもないですし、クラッシュなんてありえないんで。トップを走ってるがゆえに、“なんで(こんな天候になるんだ)!?”っていう風に思いました。相当ストレスでしたし、精神的にもすごく疲れましたね。
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