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小暮卓史選手(No.88 JLOCランボルギーニGT3)「四苦八苦してきた5年間だったので、ほんとにうれしかった」 | SUPERGT 2023 第8戦 モビリティリゾートもてぎ【SUPER GT あの瞬間】
モータースポーツコラム by 島村 元子── レースを追うごとに、段々とポテンシャルが上がりました。第4戦富士では、ランボルギーニ・ウラカンGT3エボから、エボ2にスイッチ。いきなり予選4位、決勝8位。続く鈴鹿では決勝4位に。躍進できたポイントは、何だったと思いますか?
小暮:(第3戦)鈴鹿で、(シスターカーの)87号車の方に(レース中に他車との接触したことで)問題が出てきまして。クルマを新しくしなくちゃいけないっていうことで、本来、エボ2を投入する段階ではなかったタイミングで投入することになったんです。正直、(エボ2で初めての)富士では、なんにもわからないままレースをやって、そこそこうまくいったなっていう感じだったんです。たまたまそのときのクルマの状況が、富士に合っていたんです。最終戦のもてぎほどではないですが、(クルマとコースコンディションが)合ってて、すんなり行けちゃっただけですが。ただ、富士を戦ったあとのレースからが大変で……これからまだ開けてない引き出しをいっぱい開けなくちゃいけないっていうのが発覚していくんですが(苦笑)。やはり、いろいろセッティングを試していくうちに、 “こっちがいい、こっちが悪い”っていうことを見つけながら、ドライバーとエンジニアのなかで理解はすごく深まりましたよね。ただ、気温が暑いと、やっぱりエンジンが回りづらかったりとか、そういう問題もありました。いろいろセッティングを試しましたが、どうしてもテスト時間が短くて、試せるものが限られる。“もっとこういう風にやりたい、こういうことやりたい”といったなかで、どうしても、まだ決勝中にはクルマがピーキーに動くことがありました。ただ、富士に比べると、鈴鹿ではかなり理解度は増えてましたね。第7戦オートポリスからは、イタリアからエンジニアも来て、ブレーキも進化しました。セッティングも本国の仕様を試させてもらったし。クルマの問題部分も解決していくなか、確実にポテンシャルがあることはわかりました。
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