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モーター スポーツ コラム 2023年8月1日

SUPER GT第4戦プレビュー|真夏の暑さに打ち勝て!耐えれば、きっと結果もついてくる

SUPER GT by 秦 直之
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冒頭でも触れたとおり、前回はアクシデントの発生により、赤旗が出されてレースは終了。最後まで続いていたら、果たしてどうなっていたか。実際、“1周目ピット・キラー”のJP組が3チームの背後に迫ってきており、ひょっとすると逆転されていた可能性もある。

しかし、運も味方につけて荒組が、昨年の第3戦以来の勝利を同じ鈴鹿で飾ったのは、紛れもない事実。相当な我慢を強いられていただろうが、衝撃的ではあった。「やればできる」と知らしめたからには、他のFIA-GT3もトライしてくるかもしれない。

ただし、である。今回発行されたブルテンにより、最初のピットストップは5周目以降と限定された。つまりスタートしてすぐ、ピットに入る作戦は封じ込められたのだ。これには鈴鹿で表彰台に立った3チームは、頭を抱えているかもしれない。だが、間違いなく今回も“あの手、この手”を駆使してくるだろう。実際にきっちり5周目に入ってくるかもしれない。そのあたりはお手並み拝見だ!

まぁ、そこまで極端でなくても、3スティントのうちの1回を、超ショートにしてくる可能性もあるだろう。それこそ給油だけで、ドライバーは2スティント連続。GT300クラスは、そういう作戦に幅が取れるのも醍醐味と言えるだろう。

こういった作戦を得意とするのは、黒澤治樹監督が指揮を執るLEON PYRAMID AMGの蒲生尚弥/篠原拓朗組。何かあっと驚くような秘策に討って出るのではないだろうか?

さて、現時点でGT300クラスのランキングトップを行くのは、やはりJP組。先に“1周目・ピット・キラー”と称したように、このチームはあくまで成功を貫き、結果を残し続けている。サクセスウェイトが積み重なっても、しっかりポイントを稼ぐ術に長けており、今回もそういうレースとするはずだ。

一方、昨年もタイトルを争い合ったSUBARU BRZ R&D SPORTの井口卓人/山内英輝組はといえば、開幕から2戦連続でノーポイント、そして第3戦でポールポジションは奪ったものの、決勝は6位とまだ本領を発揮できずにいる。ただ、昨年の第4戦富士を制しているように、もともと相性は良いコースである。サクセスウェイトが18kgでしかない現在は、必勝体制で臨む一戦となるだろう。

まだ重くないという点において、引き続き注目したいのが、apr LC500h GTの嵯峨宏紀/小高一斗/根本悠生組だ。第2戦では予選2番手を獲得。決勝ではタイヤ選定のミスもあり、第1スティントをショートにして、かつタイヤ交換しなくてはならなかったため8位に甘んじたが、やはりロングホイールベースと、重量の前後バランスの良さから高速コーナーを得意とすることが明らかになっており、富士ならセクター1とセクター2で稼げそう。サクセスウェイトもまだ9kgでしかないだけに、今度こそ!の期待がかかる。

文:秦 直之

秦 直之

秦 直之

大学在籍時からオートテクニック、スピードマインド編集部でモータースポーツ取材を始め、その後独立して現在に至る。SUPER GTやスーパー耐久を中心に国内レースを担当する一方で、エントリーフォーミュラやワンメイクレースなど、グラスルーツのレースも得意とする。日本モータースポーツ記者会所属、東京都出身。

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