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ともあれ、繰り上がって優勝を飾ったのは、WedsSport ADVAN GR Supraの国本雄資/阪口晴南組だった。TGR TEAM WedsSport BANDOHにとっては2016年のタイ以来、実に7年ぶりの優勝となった。その年からチームに加入している国本にとっても7年ぶりだ。昨年は3戦連続、もう1回を加えて4回もポールポジションを奪いながら、最上位は5位。ランキングでも11位に甘んじ、「土曜日までのチーム」と揶揄されもしたが、ついに決勝でも本領を発揮した格好だ。目下、ランキングでも4位につけている。
国本組を抑え、ランキングのトップを行くのは、第2戦を制し、第3戦でも2位になったau TOM’S GR Supraの坪井翔/宮田莉朋組で、2位は千代組。3位はMOTUL AUTECH Zの松田/ロニー・クインタレッリ組ながら、このあたりはサクセスウェイト50kg超とあって、さすがに苦戦は免れまい。特に第2戦の富士を勝った勢いを再びとは、坪井組は75kgにも達しているだけに……。とにかく1ポイントでも獲れれば、という展開になるだろう。
前回のプレビューで、「今年のGT500クラスは“リベンジ”がテーマ?」としたが、前回も実際にそうなって国本組が優勝を飾っている。ただ、この時、筆者が大本命として挙げたのは、リアライズコーポレーションADVAN Zの佐々木大樹/平手晃平だった。
予選では平手が最速タイムを記し、予想的中かと思われたものの、燃料を収めるガスバックの容量違反があってタイムが抹消に。最後尾からのレースで流れを取り戻すことなく、それでも8位でゴールしている。今回、リベンジを遂げるには、まさに打ってつけではあるまいか?
その上で軽さも重要になると触れたが、となれば現在2kgしか積んでいない、Modulo NSX-GTの伊沢拓也/太田格之進組もまた、有力方補として挙げたい。根拠もあって、今年からレースウィークに持ち込めるドライタイヤは1セット減となり、450kmレースの今回も6セットまでだ。コスト削減には効果大ながら、最初の選定次第では使いたいタイヤが足りない、という問題が予想以上に生じているようだ。
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