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ただし、前年から前戦まで優勝できなかったタイヤメーカーは1セット追加できるため、唯一のダンロップユーザーである伊沢組に有利な側面も。第1戦では予選3番手につけ、底力はあるチームだけに、やはり“リベンジ”に期待したい。
なお、今回はARTA NSX-GTの8号車が野尻智紀と大湯都史樹に加え、第3ドライバーとして木村偉織を登録している。これは7月上旬に大湯がトレーニング中に鎖骨を骨折したことによる。大湯自身は、出る気満々のようだが、果たして本調子かどうか。この第3ドライバー登録、意外にビッグチャンス発生のケースが、過去には少なくない。出走の機会を与えられれば、木村の評価がグッと高まる可能性も……。その意味では、このチームにも注目したい。
GT300クラスは1周目ピットが必勝法? えっ、それが禁じられた!
SUBARU BRZ R&D SPORT
2回の給油を伴うピットストップが義務づけとなる450kmレースにおいて、GT300クラスでは早めのピットストップが必勝手段になってしまうのか? 理想は1周目に給油だけ行ってしまうこと。これで見た目の順位は大きく落としてしまうものの、ピットでのロスを最小限にできるばかりか、ライバルに行く手を阻まれることなく、自分たちのペースで走り続けられるメリットは極めて大きく、気がつけば、いつの間にか順位を上げているという…。
リアライズ日産メカニックチャレンジGT-RのJP.デ・オリベイラ/名取鉄平組に、終盤逆転を許したとはいえ、これをやって第2戦で2位になったのが、muta Racing GR86 GTの平良響/堤優威組だ。このレースで3位だった、埼玉トヨペットGB GR Supra GTの吉田広樹/川合孝汰組も3周目に給油だけ行っている。
ただ、この作戦、どのチームでもできるわけではない。好燃費でタイヤのライフに余裕がある、GTA-GT3だけが可能だとされてきた。逆に言えば、FIA-GT3には採れない作戦だと思われてもいた。ところが、やってのけたのである、Studie BMW M4の荒聖治/柳田真孝組が、前回の鈴鹿で。その結果、やはり1周目に入ってきた吉田組、2周目に入ってきた平良組と、揃って終盤にトップを争い合った。
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