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【SUPER GT あの瞬間】坪井翔選手(No.36 au TOM’S GR Supra)「100点あげてもいいぐらいかなり完璧なレースをした。本当に強いトムスを見せることができた。」 | 2023 SUPER GT 第2戦 富士
SUPER GT あの瞬間 by 島村 元子──最初のルーティンピットでは、トップの100号車(STANLEY NSX-GT)と2位の16号車(ARTA MUGEN NSX-GT)が36号車の1周前にピットインしました。タイミングとしては、やはり前の2台を意識しましたか?
坪井:ピット入る前に16号車を抜いてたので、実質2番手を走っていました。ちょうどピットに入ったタイミングでGT300(車両)の18号車(UPGARAGE NSX GT3) が多分タイヤバーストしてたのかな? で、ダンロップコーナーぐらいで結構白煙を上げてて。その瞬間にもしかしたらFCYが入るんじゃないかと僕も思って。ピットと(無線で)連絡を取り合いながら(様子を見る)って感じでした。多分、16号車もそれを見て、FCYが入る可能性があるということでリスクを回避するために、FCYのタイミングで(ピットに)入れたらラッキーという意味で、あのタイミングでピットに入ったのかなって思っていたんです。僕はペースも良かったし、チームがFCYの入る確率や18号車の状況を見てくれていたので、最初(ピットに)入ろうかなと思ったんですけど、『多分、FCYは入らないからステイアウトでいい』っていう話になったので、ステイアウトしたんですが、その瞬間に2台(100号車、16号車)とも同時に(ピットに)入ったのが見えたので、この周にプッシュしてオーバーカットを狙うのが一番……100号車の前に出るには得策だとチームも判断して、その次の周に(ピットへ)入れようという話になったんじゃないかなと思います。
──この瞬間に、“いい風”が吹いたわけですね。
坪井:あそこでFCYが入らないことをいろいろ映像などを見て、18号車もタイヤが外れてなければ普通に走ってることをしっかり確認した上で判断してくれました。(コース上の)ドライバーは、18号車の白煙だけを見ると、圧倒的にもうピットに入ったほうがリスクが少ない(と思う)ので。僕としては入るしかないと思ってたのですが、チームがしっかり冷静に判断してステイアウトすることを選んだし、100、16号車に対してオーバーカットをするという意味で“1周あとに入ろう”って決めた作戦も、すべてはチームが本当いい判断をしてくれたと思っています。
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