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モーター スポーツ コラム 2023年4月27日

莉朋が勝った!!スーパーフォーミュラ第3戦

今日も今日とてプッシュ&ルーズ by 高橋 二朗
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スーパーフォーミュラ初優勝を遂げた宮田莉朋選手。

今シーズンは、新たな気分で居ます。
気分というか、実際に行動として新たなことをしているのです。いろいろと考えた末の断捨離的な行動でして、2008年から続けてきた仕事、ひとつに終止符を打って、Super Formulaの現場にボクは居ません。ファンの皆さんと同じく、サーキットと離れた場所でガジェットを駆使して情報を入手、観戦しているのです。長年仕事で現場主義を貫いてきた自分には、新たな、ある面フレッシュな時間です。

さて、先週のSuper Formula第3戦で宮田莉朋選手が国内トップフォーミュラ参戦133戦目で初優勝。彼がSuper Formula Lightsで戦っていた時代から取材させていただいているので、ようやく勝てたという感が強いです。国内のトップフォーミュラシリーズは群雄割拠、猛者たちの中で参戦4年目(フルシーズン参戦3年目)での優勝はようやくという表現は失礼かもしれないですね。ごめんなさい。2020年に中嶋一貴選手がWEC参戦のために2戦を欠場しなくてはならなくなり、莉朋選手がスポット参戦した最初のレース、第2戦の岡山国際サーキットの予選で平川 亮選手に次いでいきなりフロントローを獲得。それ以降、デビュー戦を含め彼は、8回フロントローからスタートしているのだけれど、ポールポジションを獲得できていない。予選2番手獲得率は、3割6分4厘。今シーズンに入って開幕イベントの富士スピードウエイの2連戦共に2番手スタート。3レースに一回以上フロントローからスタートしているのにこれまで勝てていなかった。

しかし、初優勝の鈴鹿サーキットでは、予選でベストタイムを叩き出した周にコーナーで4輪がはみ出してしまいコース外走行と判断された。タイムは抹消され12番手からのスタート。彼とチームが採った作戦はオーバーカット。トップを争っていた2台が接触&クラッシュ。セイフティカーが導入されて、そこで速やかにピットインできたことで一気に順位をジャンプアップ。これはラッキーだった。これで得られた順位は3位。そこから自力で素晴らしいオーバーテイクを披露してくれた。終盤に前を行く2台よりもタイヤのコンディションが良かった。これは、作戦とピットインの判断が功を奏したと判断できるけれど、莉朋選手はこのレースで強かった。開幕戦を制したリアム・ローソン選手。そして、最終盤には、SUPER GTでコンビを組む坪井 翔選手を1コーナーのアウトから抜き去った。現役時代の中嶋 悟さんのオーバーテイクを彷彿させるシーンだった。J SPORTSの放送を見ながら興奮した!!

さあ、あとは初ポールポジション獲得を目指してくださいね。健闘を祈る。

文:高橋 二朗

高橋 二朗

高橋 二朗

日本モータースポーツ記者会。 Autosport誌(英)日本特約ライターでもあり、国内外で精力的に取材活動をするモータースポーツジャーナリストの第一人者。1983年からルマン24時間レースを取材。1989年にはインディー500マイルレースで東洋人としては初めてピットリポートを現地から衛星生中継した。J SPORTSで放送のSUPER GTのピットレポーターおよび、GTトークバラエティ「GTV」のメインMCをつとめる。

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