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平峰一貴選手(No.12 カルソニックIMPUL Z)「クルマに乗り込んだら緊張なんか忘れて、勝手に身体が動いていた」 | SUPER GT第8戦
SUPER GT あの瞬間 by 島村 元子──楽しむ中で、100号を車抜いて勝っちゃえ! っていう気持ちはなかったのですか?
平峰:何回かあったんですよね。(前が)近づいてきたから仕掛けたいなと思ってたんですけど、でも、正直、僕らに100号車を抜けそうなパフォーマンスはなかったんですよね。速さがなかったんです。山本さんにコントロールされてるなっていう感じもあったたし。近づいたり離れたりはしてたんですけど、それを何回か繰り返してるうちに、“あ、これコントロールされてるな”と思ったんですよね。だから、無理に仕掛ける必要はないと思いました。ただ、もし100号車がもうどうしようもない感じで(スピードが)落ちてきたら仕掛けないといけないんで、その準備は割とできていたつもりです。でも、明らかに100号車のほうが全然速かったですね。
──迎えたファイナルラップは、どんな思いで走ったのでしょうか?
平峰:残り3ラップとか、2ラップのときと全然変わらないです。 もう(最後の)1周だから流すとかそんなこともなくて、チェッカーを受けるまではとにかく集中切らさずにって感じでしたね。完全に集中して、ずっとゾーンに入ってる感じでした。去年(の第7戦もてぎ戦は)、最終ラップでガス欠症状が出ちゃってるんで気は抜けないですよ。あの時は結構ダメージがデカかったし。普通のレースで負けちゃうより、ものすっごいなんか……身体も結構、あの時は追い込んでたんで。トップ走ってて、“いける(勝てる)んじゃねえか”って、あの時は思っていたんですよ。うしろから8号車の野尻(智紀)君が来てたんで、“抑えるぜ!”って自信もあったのに最終ラップでガス欠して……。そのあと、もう本当にダメージがデカかった。その時のこと考えると、“絶対に最終ラップが終わるまでは気を抜かない”っていうのをレースウィークに入る前から決めていたんです。チェッカーを受けるまでは、ずっと全開で行くって感じでした。
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