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吉田広樹選手(No.52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT)「プライベートでは友人である彼らといいレースができて、うれしかった」 | SUPER GT第7戦
SUPER GT あの瞬間 by 島村 元子──61号車とは一時的にかなり差が詰まり、44周目は3秒を切るぐらいに。ただその後、吉田選手はペースアップして後続を引き離しましたね。
吉田:チームもギャップが7秒から5秒になったぐらいまでは無線をくれてて、そこからはギャップについて連絡がなかったんで、それぐらいギャップがあると思って走ってたら、同じクラスの周回遅れのクラス(車両)を抜いてちょうど第1ヘアピンを立ち上がったとき、(バック)ミラーになんか青いクルマの黄色いライトが見えて(苦笑)、“あれ!?”と思って……。“もしかして2位のスバルなの!?”みたいになって、どう見ても5秒ないなと思って。“いつの間にか追いつかれた”みたいな感じになると、それはそれで僕も後半(タイヤ)がきつくなるので、そこからはタイヤを使ってでもいいから、もうちょっとだけギャップを築きたいなっていう気持ちで、少しペースを上げました。ブリヂストンタイヤさんの特性と強さで、これまで耐えるレースをいっぱいしているし、今回のオートポリスもそういう展開が十分あり得るなと思ってたんですが、前日の公式練習だったり(決勝直前の)ウォームアップ走行では、急にタイムが落ちていたので、この状態でもしセーフティカーが入ろうものならもう絶対逃げれないと思っていたんです。
引き離すというよりも、もしセーフティカーが入ってギャップがなくなり、レース後半に2位以下の選手と戦うことになったら、戦えるだけの余力としてタイヤは残しておきたいなっていう気持ちがあったので、2位(61号車)が見えてたときもそこからプッシュして、ギャップを開いてできるだけどんどん行くというよりは、セーフティカーが入ったとしてもまだ戦えるだけのタイヤを残しておきたいなっていう気持ちでした。なので、実際そういう(後続を引き離す)走りになってたかはわからないですけど(苦笑)、たぶんペース的に燃料が軽くなってきたことで意外にタイムが落ちなかったのと、路気温も涼しくなってきてストレート(スピード)も伸びてきてるから、セクター1の区間が速いのかなっていう認識もありました。タイヤを残せてるっていうイメージと自分もタイムがそこまで落ちてないっていうのがあったので、そんなにうしろから迫ってこられる焦りはなかったと思います。
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