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モーター スポーツ コラム 2022年9月29日

際立つ1999年世代の活躍。~SUPER FORMULA LIGHTS最終大会を終えて思ったこと~

今日も今日とてプッシュ&ルーズ by 高橋 二朗
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SUPER FORMULA LIGHTSの2022年シリーズチャンピオンを決めた小高一斗。

全日本SUPER FORMULA LIGHTS(SFL)が先週2022年シーズン最終イベントを終えました。ここまでチャンピオンの行方はわからず、チャンピオン決定大会となったわけです。

SFLは、全6大会、各大会は3レース制で構成されていて、すなわち18レースの得点(有効ポイント制/得点獲得レースの80%)によってチャンピオンが決する規定となっている。岡山国際サーキットで開催された最終大会に小高一斗選手が太田格之進選手に13ポイント差をつけて乗り込んできた。ポイントシステムからは、この13点差は、チャンピオンに向けて絶対的な得点差とは言えなかった。予選のポールポジションが1点。決勝の優勝は10点。決勝中のファステストは1点。
第16戦は、太田選手がフルポイント12点を獲得。小高選手が3位でその差6ポイントまで詰められた。そして第17戦でセカンドグリッドからスタートを切った小高選手が自身でも「最高のスタートを切ることができた」というほどのスタートダッシュで首位に立ち、今シーズン8勝目をマーク。太田選手が3位となって、これで勝負あり。最終戦の第18戦で仮に太田選手が優勝し、小高選手がノーポイントで終わっても太田選手は、チャンピオンに手が届かなかった。太田選手は有終の美を飾り優勝。小高選手が4位で3点を獲得した。最終の有効ポイントでも6点差で小高選手がチャンピオンとなった。二人は1999年生まれ。今や日本のレース界では1999年生まれのドライバーの活躍が際立っている。

二人は、自動車メーカーのドライバー育成プログラムにお世話になっている。小高選手は、トヨタ。太田選手は、ホンダ。ここに至るまでもこの二人は、レーシングカートの時代からライバルとして一緒に戦って来た。現在、国内のトップカテゴリーに参戦しているドライバーの多くは、幼稚園生の時からレーシングカートに乗り始めてレースに出て、成績を残してステップアップして、今に至る。二十歳を過ぎて若手ドライバーとしてトップカテゴリーにはニューカマーとして名を連ねていても、すでに15年以上のレーシングキャリアを有しているドライバーは少なくない。

グローバルなフォーミュラレースシリーズは、F1、F2、その下にF3があって、日本ではSFLとしてシリーズが展開されている。ここでチャンピオンとなれたということは、世界中の関係者に名前を認知してもらい、実力を評価しもらえるところまで来たということ。

現時点で小高選手や太田選手の来シーズンのレースフィールドはどこなのかは分からないが、若きドライバーたちの今後の活躍を期待したい。

文:高橋 二朗

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高橋 二朗

高橋 二朗

日本モータースポーツ記者会。 Autosport誌(英)日本特約ライターでもあり、国内外で精力的に取材活動をするモータースポーツジャーナリストの第一人者。1983年からルマン24時間レースを取材。1989年にはインディー500マイルレースで東洋人としては初めてピットリポートを現地から衛星生中継した。J SPORTSで放送のSUPER GTのピットレポーターおよび、GTトークバラエティ「GTV」のメインMCをつとめる。

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