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モーター スポーツ コラム 2022年9月1日

奇跡の逆転優勝!闘将の目にも涙~SUPER GT第5戦~

今日も今日とてプッシュ&ルーズ by 高橋 二朗
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最後尾から劇的な逆転優勝を果たしたCALSONC IMPUL Z

SUPER GT第5戦。
「この勝利を守谷会長に捧げたい。やっと良いニュースをお届けできることができた。」
真っ赤に充血した目で言葉を絞り出すように星野一義監督がレース直後のインタビューに応えた。<森谷会長>とは、メインスポンサーのCALSONIC=マレリ社の会長 森谷弘史氏。

星野さんは、現役時代にグループ5カテゴリーのシルビア、グループCカーのシルビアでは日本ラジエーターが、その後日本ラジエーターが社名変更カルソニック(CALSONIC、後にカルソニックカンセイ)となり、グループCカー、グループA、GT、スーパーGT、国内トップフォーミュラにおいてもカルソニックをメインスポンサーとしてレース活動を続けてきた。HOSHINO IMPUL=カルソニックというイメージはモータースポーツ界で不動の組み合わせだ。

日産自動車の子会社だったカルソニックカンセイは、投資ファンドに株を売却して、同じく株を取得しされたヨーロッパのマレリ社と経営統合されて社名はマレリ株式会社となった。レースのスポンサーとしては現在もCALSONICを名乗っている。空調システム、熱交換器などを中心に、電子・電装部品やエンジン関連部品を製作する部品メーカーである。

数年前、富士スピードウエイへ向かう早朝、御殿場のファミリーレストランで星野さんとバッタリ会った。お一人だった。
「カルソニックが今、苦しいのは知っているよね」
星野さんは、いきなり本題に入った。マレリ社は、大手取引先の日産自動車の業績不振やコロナ禍で業績が赤字に転落してしまっている。負債の総額は1兆円を超えると報じられている。元親会社の日産や金融機関への再融資を申し出ているが、より良い答えはえられないままの状況であるらしい。

同日、トランスポーター内オフィースで星野さんの弁は熱かった。
「とても心配で森谷会長のところにすっ飛んで行って、宜しくお願いしますと言ったけれど、どのような言葉が返ってくるか心配だったよ。会長は、<星野くんが頑張っているんだ、うちも頑張るスポンサーは続ける>と言ってくれたんだ。涙が流れたよ」

SUPER GT第5戦の鈴鹿でCALSONC IMPUL Zは、グリッド最後尾の15番手から決勝をスタートした。闘将星野の気迫がドライバー、チームスタッフ、そしてマシンにも乗り移ったような怒涛の追い上げだった。約1年ぶりの勝利。そして、ポイントランキングトップに。こうなったら27年ぶりのチャンピオンへ突き進むか。

経済アナリストがマレリ社の業績は、EVモーター、インバーターなどによって回復の兆しがあると語っている。

12号車のTale to Winと同じくマレリ社のV字回復を祈りたい。

文:高橋 二朗

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高橋 二朗

高橋 二朗

日本モータースポーツ記者会。 Autosport誌(英)日本特約ライターでもあり、国内外で精力的に取材活動をするモータースポーツジャーナリストの第一人者。1983年からルマン24時間レースを取材。1989年にはインディー500マイルレースで東洋人としては初めてピットリポートを現地から衛星生中継した。J SPORTSで放送のSUPER GTのピットレポーターおよび、GTトークバラエティ「GTV」のメインMCをつとめる。

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