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モーター スポーツ コラム 2022年8月25日

近年稀に見る超ホットなトップ争い!素晴らしきバトルの後に思ってしまったこと…

今日も今日とてプッシュ&ルーズ by 高橋 二朗
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手に汗握るチームメイト同士のトップ争いを制した関口雄飛(carenex TEAM IMPUL)

【Lap Chart】
ご存知ですよね。
決勝レース毎周の順位を記録するチャートです。各サーキットにおいてレース結果と共に提供されます。
ボクは、このチャートをレースのスタートからゴールまで同時に自分のノートに手書きでトピックスなる出来事、状況、各車のギャップも加味して記録しています。ピットリポーターとしてピット周辺をウロチョロしている時も、プレスルームで仕事している時も手書・・・。周りを見渡すと同じようなことをしている人をあまり見ません。もう40年も続けている作業なのでの仕方ないのです。癖みたいのものです。

しかし、先週のスーパーフォーミュラ第8戦(37周レース)の終盤では、プレスルームのモニターに見入ってしまい手が止まってしまった。凄まじいチームメイト同士のトップ争い。タイヤ交換義務をミニマムの10周で消化した関口雄飛選手。そして、30周まで引っ張った平川 亮選手。終盤にタイヤのパフォーマンスが良い平川選手の勢いは凄かった。関口選手と同じく早めのタイヤ交換を行い2位を走行していた牧野任祐選手は、5コーナー手前で平川選手に成す術なくぶち抜かれた(牧野選手、表現が乱暴でゴメン)。
ラスト3周は、テールtoノーズのバトル。タイヤグリップが低下しても平川選手を巧みに抑える関口選手。その走りからは彼の気迫が発露されていた。そして最終ラップ。最大のパッシングポイントでありラストチャンスでもある、ダウンヒルストレートの終わり、右90度コーナーで関口選手のアウト側から並びかけた平川選手。縁石に乗り上げながらの並走。マシンのボトムが縁石にヒットしジャンプ…接触は避けられたけれど、パッシングには至らなかった。

近年に無い超ホットなトップ争い、それもチームメイト同士。傍観者としてもかなり力が入った。
こんなシーンを目の当たりにしてしまえば、チャートを取る手も止まってしまうのは当たり前。

25周年を迎え、ツインリンクもてぎ改め「モビリティ リゾート もてぎ」となった。
コースから観客席までの距離がかなりあるので、観客の拍手は聞こえ難かったかもしれない。大きなグランドスタンドを見渡すと観客はまばら。まだ続くコロナ禍だからソーシャルディスタンスを励行していたのか…。

レースを終えて、プレスルームの掲示板に提示された観客数を確認してちょっぴりガッカリ。土曜日2,800人、日曜日4,800人。今シーズン同シリーズの入場者数としては最低を記録。テレビ中継でどれだけの方が観戦していただいたかは、現時点では分からないけれど、サーキットの現場でその場の臨場感を共有できたファンの皆さんが少なかったのは事実。J SPORTSの中継を見ていただきたいのはもちろんですが、サーキットへもぜひ足を運んでいただきたいな…と思った、レース後のプレスルームで空白となっている34、35、36周のチャートに目を落としたオッサン一人でした。

文:高橋 二朗

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高橋 二朗

高橋 二朗

日本モータースポーツ記者会。 Autosport誌(英)日本特約ライターでもあり、国内外で精力的に取材活動をするモータースポーツジャーナリストの第一人者。1983年からルマン24時間レースを取材。1989年にはインディー500マイルレースで東洋人としては初めてピットリポートを現地から衛星生中継した。J SPORTSで放送のSUPER GTのピットレポーターおよび、GTトークバラエティ「GTV」のメインMCをつとめる。

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