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モーター スポーツ コラム 2022年8月4日

スーパーフォーミュラ第6戦レビュー 笹原右京「諦めないでやることが本当に大事」 不屈の挑戦で掴んだ初優勝と、そこで垣間見えた“変化”

SUPER GT by 吉田 知弘
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ここから彼は負のスパイラルに突入することになる。第3戦鈴鹿では予選Q1のタイムアタックで、他車と交錯してしまいコースオフ。予選19番手と後方に沈んだ。さらに中盤戦に入るとマシンバランスに苦しみ、ポイント圏内でフィニッシュはするものの、上位争いに顔を覗かせることができないでいた。一方、チームメイトで昨年王者の野尻智紀は毎戦のように表彰台フィニッシュを飾る安定した闘いぶりを見せ、ポイントランキング首位を快走。それも、笹原にとっては少なからず焦りにつながっていたのかもしれない。

そして迎えた第6戦富士。ウエットコンディションの中での予選となったが思うようなパフォーマンスを発揮できず苦戦を強いられ、13番グリッドに沈んだ。今年から、メディア向けにミックスゾーンが設けられ、全ドライバーが出席するのだが、そこに登場した笹原は、いつになく元気がなかった。

大雨に見舞われた第6戦の予選。

「本当に謎の失速だったので、多分みんなも心がやられていたと思います。何よりも僕が一番やられていたかもしれないです」と笹原。彼と同じく、15号車を担当するエンジニアやメカニックたちとっても、落胆の1日となってしまったのだが、そこに手を差し伸べたのが隣の1号車メンバーだ。特にエンジニアチームは15号車のデータを一緒に解析し、打開策を探った。

チャンピオンの野尻は、各担当の垣根を超えて助け合うところが、TEAM MUGENの強さにつながっていると語る。

「右京選手が不調の中でもがいていましたけど、予選後に僕の方(1号車担当)のエンジニアさんのチームが、彼らのチームに寄り添って『何がいけないのか?』という議論をしていた光景を、予選日の夜に見ていました。そういったところを含めて、風通しの良い環境下に2台があるということが、チームとしては大きいのかなと思います。

「それぞれのクルマの垣根を超えて、手を差し伸べるみたいな、そういう良いチームの輪ができているなと思います。こういうことは、なかなか他のチームではないと思うんですよね。それぞれのエンジニアさんのやりたいことや考え方がそれぞれあるのが当然だと思います。そういう考えも、もちろんありますが、困った時には、お互いに何か助言を求められるような……本当に良い関係性の中にあるのかなと思います」

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