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知っておきたい鈴鹿8耐の歴史や基礎知識
3年ぶりとなる「コカ・コーラ鈴鹿8時間耐久ロードレース」(鈴鹿8耐)が帰ってきます。「J SPORTS」では2022年8月7日(日)に開催される決勝レースの模様を初めて生中継!
今回は鈴鹿8耐の中継を視聴していただく前に、ぜひ知っておきたい歴史や基礎知識をご紹介しましょう。
まずは歴史から。「鈴鹿8耐」は1978年(昭和53年)に始まった耐久レースで、コロナ禍の2年の休止を経て、今年で43回目の大会を迎えます。初回開催の1978年当時の時代背景を振り返ると、1970年代は国内の自動車・オートバイメーカーが排気ガス規制などの環境問題への対応に追われ、さらに石油危機もあり、モータースポーツが一時停滞していた時代でした。
その閉塞感を打ち破ろうと、新しい耐久レースとして企画されたのが「鈴鹿8耐」です。当時、ホンダはヨーロッパで人気を集めていた耐久レースにホンダRCB1000のワークスマシンを参戦させていました。「不沈艦」と呼ばれるほど圧倒的な強さを見せていたワークスマシンを日本のオートバイファンにお披露目したい、という本田宗一郎の思いもあって鈴鹿8耐は生まれました。
しかし、当時は台数集めに非常に苦労したそうです。イベントとして形にするため、スプリントレース用のレース専用バイク(今でいうMoto2のようなマシン)も出場可能とし、とにかく「ごった煮感」の強い手探りの耐久レースでした。市販車ベースと違い、そういったレース専用バイクにはライトが装着されていません。しかし、鈴鹿サーキットはどこにもない耐久レースを目指すべく、「夜の時間にゴールし、打ち上げ花火で締め括る」という演出にこだわったのです。
「懐中電灯をテープで固定してでも良いから、とにかく夜間走行でゴールするレースをやらせてくれ」と参加チームを説得したのが、当時のチーフオフィシャルの藤井璋美(ふじい・てるよし)。現在、FIM世界耐久選手権に「F.C.C. TSR Honda France」として参戦するTSRの藤井正和監督の実父です。藤井璋美の情熱がチームに理解され、11時30分スタート、19時30分ゴールという伝統の8時間フォーマットで1978年の第1回大会が行われました。
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