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SUPER GT 第6戦:石浦宏明(No.38 ZENT CERUMO GR Supra)「色んなことが積み重なって自分たちに追い風が吹き始めた」
SUPER GT あの瞬間 by 島村 元子なるべくロスせず抜いて行こうと思い……ちょうど遅いペースに引っかかっているクルマを抜くときには結構チャンスがあるんです。相手も前に引っかかっているので本来のパフォーマンスで走れない。そこに追いつくので、うまくGT300クラスの車両が絡む瞬間を突けば、オーバーテイクするチャンスが作りやすいのでそこを狙うべく、頭をフル回転させてがんばっていました。
次々にオーバーテイクしていった石浦選手
──次々うまく抜くことができて、気持ちも高揚したのでは?
石浦:たまたま前のクルマを抜きたいときに、最終コーナーでGT300クラスの車両に引っかかることが多かったんです。そこで、自分はあえて大きく間を離しました。抜きたい相手はその前のクルマに詰まっているので、一度離してから加速していくとこちらはストレートでスピードが伸びるので、抜けるということが何度かありました。逆に自分だけ引っかかるパターンが少なく、『今週はツイているぞ!』という感覚でした。それをうまく利用できましたが、抜く過程で、自分と同じくらい調子がいいクルマ__3号車(CRAFTSPORTS MOTUL GT−R)がいて、単独で走っているペースがすごく速そうだったので、その調子がいいクルマ(3号車)も序盤のうちにパスできたのは、最後の成績に大きく影響したと思うので、うまくいったと思います。
──順調にポジションアップする中、終盤に向けてチームとどういうやりとりをしていましたか?
石浦:7位、6位とポジションが上がる中、集中して走っていることもあり、チームとはあまりコミュニケーションがありませんでした。淡々と走っていて、その時のポジションが何番手かよくわからずにひたすら前のクルマを抜くことに集中して走っていました。その集団を抜けたあと、『前に誰もいないけど、誰がいますか?』って聞いたら、『1号車(STANLEY NSX−GT)まで7秒。でもペースがいいから追いつけるよ』と言われて。
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