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モーター スポーツ コラム 2021年11月1日

SUPER GT 第6戦:石浦宏明(No.38 ZENT CERUMO GR Supra)「色んなことが積み重なって自分たちに追い風が吹き始めた」

SUPER GT あの瞬間 by 島村 元子
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今のSUPER GTにおける難しさは、予選シミュレーションができる練習走行の時点で予選で使わない方のタイヤでしか走れないことなんです。自分もそこでアタック(シミュレーション)をしたのですが、すごくフィーリングが良かったものの、予選ではまた違ったタイヤで行くので……。そこでどうセッティングが変わるのかは想像の世界でしかなかったのですが、正直自分も予選は通るだろうと思っていたのにまさか(敗退)……だったので。決勝がああいう形で良かったので元気になりましたけど(苦笑)、元気を失っていたのが正直なところです。

──コンビを組む立川選手とは、予選後どういう話になりましたか?
石浦:『こんなにもなかなかうまくいかないことってあるんだなぁ』みたいなことを予選のあとにも話していて……。でも日曜日になったら自分の気持ちも切り替わっていたし、チームのメカニックさんたちもひとつひとつ丁寧にやらなきゃいけないことを確認していて、レースい向けてしっかりと準備している雰囲気が伝わってきたので、『諦めちゃいけないな』と思い直してレースに挑みました。

今シーズンから体制が変わったのですが、どうしても噛み合うまでには時間がかかると思うんです。その中で(新たに就任したチーフエンジニアの田中)耕太郎さんはベテランなので、どんなときでも落ち着いてやってくれていますし、メカニックひとりひとりの動きにも目を配り、全員に指示を出してくれます。成績が出ていないときでも焦ることなくやってくれることでみんな落ち着いていたし、次に向けてどう活かしていくのがいいのか、ということをひとつひとつ積み重ねている感じでした。夏以降、新しい体制が少しずつ機能しはじめているなということをチーム全員が感じていたし、その中でやっと結果がついてきたというところですね。

──事前に決まっていたペナルティをタイミング良く消化し、その後はFCY(フルコースイエロー)やSC(セーフティカー)の導入などもあり、結果的に他車とのギャップを最小限に留める形になりました。外的要因による追い風をうまく味方につけることができたと思いますか?
石浦:オフィシャルから、自分たちにペナルティストップの指示が出されたタイミングと、GT300クラス車両のクラッシュ(※5)した映像がほぼ同時みたいな感じだったので、ペナルティの消化が間に合うかどうかチームとしても際どいタイミングになりました。これが本当に消化できれば大チャンスになるし、ピットクローズドになれば自分たちだけが取り残されてしまう。その数十秒に大きな分かれ目があったので、『なんとかお願いします!』という気持ちで祈っていたら、ピットストップペナルティ5秒を終えてちょうどピットから出ていった直後、FCYからSCに切り替わり……そこでピットがクローズドになったわけですが、そのタイミングと僅差だったので、これは急に追い風にかわったぞと。

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