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モーター スポーツ コラム 2020年12月23日

偉人(偉人)Gooに勝つ

今日も今日とてプッシュ&ルーズ by 高橋 二朗
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国内で一番遅く行われた国内トップフォーミュラレースとなったスーパーフォーミュラ第7戦

先週末をもって、国内のトップカテゴリーシリーズが終了しました。

12月にトップフォーミュラのレースが行われたのは、本当に久しぶりのことでした。データをひっくり返してみると1987年の鈴鹿で最終(第9戦)が12月6日に行われています。優勝したのは鈴木亜久里。実は非選手権レースが1979年に筑波サーキットで12月2日に行われて、優勝したのは星野一義。

と、いうことで、先週末のスーパーフォーミュラ(SF)の最終戦は、国内で一番遅く行われた国内トップフォーミュラレースということになりました。寒かった。

前戦の鈴鹿では、ダブルヘッダーで行われ、相次ぐアクシデントで大変なレースでしたが、最終戦は、レース中のアクシデントも無く、随所で激しいバトルが繰り広げられて、平川亮選手と山本尚貴選手の直接対決で山本選手がチャンピオンとなり、スーパーGTとダブルタイトルを獲得するという素晴らしい結果を残した。

国内ダブルタイトルを獲得した山本尚貴

今シーズンのSFは、日曜日に予選と決勝を行うイベントフォーマット。土曜日に2回の練習走行が行われています。その1回目の練習走行で今シーズンからエントリーしている女性ドライバーのタチアナ・カルデロン選手が12番手のタイムを叩き出した。久しぶりの女性ドライバー。F1のテストドライバーの経験を有する彼女がその実力の片鱗を示した。土曜日の夕刻、J SPORTSのMプロデューサーが「カルデロン選手がポイントゲットしたら、女性初の国内トップフォーミュラ入賞者となりますか?」と聞いてきた。

それを聞き、国内で活躍した女性ドライバーの記憶を勘ピュータで検索してみた。吉川とみ子さんはF3000時代に走っていたのではないか?いや、外国人ドライバーでフォーミュラニッポンに挑戦したサーラ・カバナ選手は2レース参戦しただけたったな、と・・・。それで我が勘ピュータは、検索能力限界となった。スタッフがデータベースを検索したけれど、分からず。誰か国内トップフォーミュラに参加し、ポイントを得た女性ドライバーについて知っている人物はいないか・・・・・・。いたいた、居ました。32年前にボクと一緒に事務所を立ちあげたパートナー。現在は、フリーランスとして仙人のような生活を送りながら、モータースポーツのデータを収集していると風の便りに聞いた。その御仁は古今東西のモータースポーツのデータを記録、記憶している。ボクが知っているモータースポーツメディアに属する最高の天才、偉人、異人、変人だ。早速久しぶりに電話してみた。「おー、久しぶり。それは、ガリカだね、ディビナ・ガリカ。1980年の鈴鹿で7位に入っているでしょ。優勝したのが中嶋悟氏で20ポイント獲っているから、システムとして10位までポイントゲットできるでしょうから、4ポイント獲っているね」と、瞬時に答えが返ってきた。コンピュータでググルよりも早い。どんなにITが進化、進歩しようが、彼に勝てないなと、嬉しかった。

文:高橋 二朗

高橋 二朗

高橋 二朗

日本モータースポーツ記者会。 Autosport誌(英)日本特約ライターでもあり、国内外で精力的に取材活動をするモータースポーツジャーナリストの第一人者。1983年からルマン24時間レースを取材。1989年にはインディー500マイルレースで東洋人としては初めてピットリポートを現地から衛星生中継した。J SPORTSで放送のSUPER GTのピットレポーターおよび、GTトークバラエティ「GTV」のメインMCをつとめる。

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