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SUPER GTの第2戦
2週間のインターバルでSUPER GTの第2戦でした。
場所は、開幕戦と同じ富士スピードウエイ。1週間前に梅雨が明けて猛暑を予想していました。が、幸いに曇天で気温が30度を下回ってくれたおかげで、なんとか仕事を全うすることができました。週が明けて殺人的な猛暑が各地を襲っていますが、それが先週末だったらと考えただけで、ゾッとします。
しかし、SUPER GTの第2戦の路面温度に関して、関係者は、もう少し高めがよかったようです。それは、各社の用意していた供給タイヤが路面温度40度〜45度くらいを想定したようなのです。現場では、予選の路面温度がセッション開始から終了までの推移が39度〜35度(14:30-15:51)。そして決勝が42度〜40度(13:03-14:45)。特に予選で想定路面温度から最大10度くらい離れていたのでタイヤの空気内圧+セッティング+アタック前のウォームアップをマッチさせられずにタイムアップできなかったチームがありました。今や、路面温度が1度異なっただけで影響が出ると言われているので、各チーム淡々とセッションをこなしていたように見えて、現場では上がらない路面温度が悩ましかったのです。
決勝でもその傾向はあって、スタート時のタイヤ内圧設定をどうするか、エンジニアさんたちの頭を大いに悩ましていたのです。
今回最大のドラマの裏にはこの想定を下回った路面温度があったと予想します。
トップ争いを演じていた2台のNSX。ポールポジションからスタートした8号車。15周目にトップを奪ったセカンドポジションスタートの17号車。8号車がピットインのタイミングでトップに立つ。アウトラップに8号車の背後にピタリとつけた17号車。第3セクターに入るダンロップコーナーを立ち上がり加速する2台。と、その時8号車のリヤがスライドしてスピン状態に。5周前にピットインしていて充分にタイヤのウォームアップが完全だった17号車。アウトラップでタイヤに熱が入りきっていなかった8号車。もし、路面温度があと5度高かったら8号車のタイヤは1周する前にグリップが発動していたかもしれない・・・。
練習走行から好調だったNSXはフロントロウを独占した。8号車はこの悔しさを第3戦にぶつけ、雪辱を果たして欲しい。
レース後にドライバーの野尻智紀選手は「すべて自分のミスですと」何のエクスキューズも口にしなかった。ステアリングを握っているのはドライバーなのでその状況下での責任はドライバーにあるのだけれど、路面温度がレースの後半にタイヤメーカーの想定値で止まってくれたのなら、最後に笑っていたのは17号車のクルーではなかったかもしれない。野尻選手と福住仁嶺選手のウイニングインタビューで幕が降りていたかも。
でも、ボクは涼しい方を望みます。
高橋 二朗
日本モータースポーツ記者会会長。 Autosport誌(英)日本特約ライターでもあり、国内外で精力的に取材活動をするモータースポーツジャーナリストの第一人者。1983年からルマン24時間レースを取材。1989年にはインディー500マイルレースで東洋人としては初めてピットリポートを現地から衛星生中継した。J SPORTSで放送のSUPER GTのピットレポーターおよび、GTトークバラエティ「GTV」のメインMCをつとめる。
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