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モーター スポーツ コラム 2020年4月9日

ネガティブ/ポジティブ

今日も今日とてプッシュ&ルーズ by 高橋 二朗
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本日は、令和2年4月8日。 昨晩に新型コロナウイルスに対する緊急事態宣言が安倍晋三首相から発令されました。海外のような厳しい外出禁止例ではない要請ですが、このコロナウイルスに感染しないようにするには、外出を控えて人との接触を少なくすることが最大の予防方法だというので、頑張って接触を最大限少なくしましょうね。外出行動はしない行動をとって、感染チェックでポジティブにならないように、ネガティブに行動して、感染ネガティブでステイして、おとなしくステイホーム。ウイルスを含んだ飛沫は飛ばさず、飛ばして良いのはジョークだけ。しかし、爆笑させるジョークは厳禁です。飛沫が飛んでしまいますからね。その点では、ボクのジョークは、かなりクオリティーは高いのですが、皆のリアクションが『くすッ』程度なので完璧です。

さて、モータースポーツ界、日本のレース界でもこの2週間は、新型コロナウイルスの感染で戦慄が走っています。2週間前のSuper Formula(SF)の公式合同テスト(3月24-25日)に参加した外国人ドライバーのマネージャーが自国に帰国後に感染していることが判明して、濃厚接触をしていたチームスタッフと関係者が検査をしました。結果は国内での感染者は居なかった。めでたし、めでたし。

しかし、この情報は、当方が取材して情報を集めた結果、分かったことで、シリーズのプロモーターである日本レースプロモーション(JRP)からは公式な情報は一切公表されていないのです。世界中が恐怖に慄いているウイルス禍なのにJRPのホームページにチームからのリリースを貼り付けただけで、その他の情報は一切開示しない状況が続いています。憶測ですが、テストから2週間の感染潜伏期間が過ぎる4月8日に何らかのアクションを起こすではないかと思っているのですが、このエッセイを書いている時点ではまだ何も動きがありませんね。

SFのテストの前には、テスト参加のドライバー&チーム関係者、テストの取材者に対して、健康状態の問診票と当日の体温と症状確認の結果提出を義務付け、メディアルームの席も間隔をあける処置が取られていました。ピット、パドックへの一般ファンの出入りは禁止。チーム間でも往来を制限する処置はとれられていました。

ボクが所属している日本モータースポーツ記者会のライターやジャーナリストも当該のチーム関係者との接触があった者もいます。会員は、自主的に隔離を自宅で行い万一感染していた場合の拡散をさせない努力をしていました。

万一、国内感染者がSFのテスト以降に出ていた場合のことを考えると背筋が寒くなります。JRPが公式発表をしなかったのは、チームから感染しているという連絡がなかったので情報を公開しなかったというのなら、このシリーズプロモーターさんは、かなりネガティブですね。SFだけではなくて国内モータースポーツ 全体の問題に発展しかねなかったという危険性もあった。4/8(水)午後3時を過ぎました。JRPからの発表は未だありません。なぜ、リリースしないのだろう。この件に関してはポシティブに対応して欲しいです。

文:高橋 二朗

4/9(木)14時に日本レースプロモーション(JRP)からチーム関係者の新型コロナウィルス感染に関するプレスリリースが発表されました。

高橋 二朗

高橋 二朗

日本モータースポーツ記者会。 Autosport誌(英)日本特約ライターでもあり、国内外で精力的に取材活動をするモータースポーツジャーナリストの第一人者。1983年からルマン24時間レースを取材。1989年にはインディー500マイルレースで東洋人としては初めてピットリポートを現地から衛星生中継した。J SPORTSで放送のSUPER GTのピットレポーターおよび、GTトークバラエティ「GTV」のメインMCをつとめる。

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