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「アキラくんは、お母さんにお使いを頼まれました。500円をもらい、最初にお豆腐屋さんで絹ごし豆腐と油揚げを買って70円を払い、次に八百屋さんでキュウリ2本とナス3本、そして根生姜も買いました・・・・」
青少年活動を行なっている当時よく伝言ゲームをやりました。班に別れて冒頭の文を記憶して次々に口頭で伝えてゆき、最後にどれだけ正確に伝えられたかを競うゲームです。
伝言ゲームではないのだけれど、取材先によって同じことを聞いても違うことを伝えられる現象が起こっているのでおっさんの頭の中は<??????>状態です。全日本F3選手権シリーズの第10戦、第11戦で車両規則違反によって失格者が出ました。前週の小欄#484でその顛末を描いています。ご興味がありましたら、読んでみてください。
さて、その後の取材を進めようと先週のF3スポーツランドSUGO大会(第13-15戦)で関係者に対して接触して話を聞きました。
失格の裁定は、各イベントの審査委員会がその場で裁定を下したわけではなく、一旦預かり、その後JAFのモータースポーツ組織の諮問機関、モータースポーツ専門部会の一つである技術部会に今回の車両規則違反を照らし合わせて、最終的に審査委員会が判断、裁定をした。JAFモータースポーツは、国際自動車連盟(FIA)のモータースポーツ部門にも問い合わせを行い、判断を仰いだ後に裁定を下しいたという。
F3協会も独自にFIAのF3車両技術の担当者とコンタクトを取って日本とヨーロッパで行われているF3シリーズの状況と今回の指定部品等の問題を問いただしたている。しかし、回答はFIA担当者の個人的見解も含まれているようで、それがJAFの裁定とは異なる点がある。
当然、F3協会の見解も異なる点がある。しかし、F3協会はシリーズの統括団体ではあるけれど、テクニカル&スポーティングの規則を独自に決めて運営する団体ではないので、JAFの裁定には従わざるを得ない。
当事者のトムスチームは、失格の裁定についてJAFモータースポーツ部に説明を求めている。独自でFIAの担当者にコンタクトも取っており、質問に対して回答を得ているが、それは、JAFの裁定に至る経緯と理由、また、F3協会の見解とも異なる回答とニュアンスがことなっていて異なる取材対象に聞けば聞くほど頭が混乱してきた。
JAFモータースポーツ部さんへの聞き込みができていないので、伝言ゲーム的な部分は排除して、直接取材をしなければならない。取材は、一方方向だけでなくて他方向から聞き込み、取材して真実を追求すべきですよね。と、原点に戻って混乱した頭の中を整理しねければならないと強く感じた東北道の帰り道でした。
文:高橋 二朗
高橋 二朗
日本モータースポーツ記者会会長。 Autosport誌(英)日本特約ライターでもあり、国内外で精力的に取材活動をするモータースポーツジャーナリストの第一人者。1983年からルマン24時間レースを取材。1989年にはインディー500マイルレースで東洋人としては初めてピットリポートを現地から衛星生中継した。J SPORTSで放送のSUPER GTのピットレポーターおよび、GTトークバラエティ「GTV」のメインMCをつとめる。
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