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モーター スポーツ コラム 2018年12月11日

いつまでもあると思うな大黒柱

今日も今日とてプッシュ&ルーズ by 高橋 二朗
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©TOYOTA MOTOR CORPORATION

急に寒波が訪れて、<平年並み>の気候になってきました。
でも、急だったので、寒さが身にしみます。ハイ。

各シリーズのシーズンも終わりを告げて、その後に自動車メーカー3社によるファンへの感謝をテーマとしたイベントが展開され、これでサーキットにおけるオンコースイベントが終わりを告げて、2018年もこれで年の瀬を迎えることとなります。シーズン中の各レースイベントと同じく、いやそれ以上に多くのファンの皆さんが足を運んでいただいたようですね。と、他人事のようですが、ハイ。どのイベントにも行かなかった、行けなかったのです。先週末のホンダさんのイベントに関しては、取材で土曜日にツインリンクもてぎには行って、インタビューをしました。その仕事は、次回のGTVで生かされます。

毎年この時期になると思うことがあります。
自動車メーカーさんのモータースポーツへの貢献度は絶大であるということです。「自動車メーカーにとってモータースポーツ活動を行うことは義務である」という意見は強いです。技術開発とプロモーション、宣伝の両面でメーカーにとってはモータースポーツが有益であることは確かです。しかし、それが必要なくなる時代となったらどうでしょう。そうなると、世界戦選手権、全日本選手権として行われている上位シリーズは確実に衰退してゆくでしょう。考えただけでも寒波以上の寒気を感じてしまいます。

メーカーによる貢献。メーカーへの依存と表現した方が正しいかもしれないですね。正に大黒柱の存在です。現状のモータースポーツは、どこかに頼らないと、とてもとても脆弱であるという本性を露呈してしまうのですね。

将来的にもメーカーの力を借りないということは不可能、あり得ないと思います。しかし、借りたとしてもイーブンな立場を確立できる団体が出現しなければ、モータースポーツの未来はあまり明るくないと思います。

日本のモータースポーツがグローバルに注目を集めている近年だからこそ、脆弱体質から強靭体質へ。マッチョというよりは、インナーマッスルがしっかりとした日本流のモータースポーツを司る組織の誕生を切に望んでいるのであります。

師走に入り、イヤーエンドの華やかな雰囲気に水を差すようで恐縮ですが、大事だと思い筆をとった次第。

高橋 二朗

高橋 二朗

日本モータースポーツ記者会。 Autosport誌(英)日本特約ライターでもあり、国内外で精力的に取材活動をするモータースポーツジャーナリストの第一人者。1983年からルマン24時間レースを取材。1989年にはインディー500マイルレースで東洋人としては初めてピットリポートを現地から衛星生中継した。J SPORTSで放送のSUPER GTのピットレポーターおよび、GTトークバラエティ「GTV」のメインMCをつとめる。

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