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サッカー フットサル コラム 2018年7月25日

きわめて後味の悪いエジルを巡る事件 ドイツ代表は「寛容性」を象徴する存在だったはずなのに……

後藤健生コラム by 後藤 健生
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たしかに、ロシア・ワールドカップでのエジルのパフォーマンスは期待を下回っていたかもしれない。だが、ドイツ代表が屈辱のグループリーグ敗退となったのは、エジルのせいではない。完成度が高いはずのドイツ代表がこれまでと同じサッカーに固執し、勢いやエネルギーをピッチ上で発揮できず、サッカーのチーム作りの難しさを改めて認識させられたもの。けっして1人の選手の低調なパフォーマンスが原因ではない。

それが、敗戦を受けて、チームの一体性の欠如が批判され、そして、その原因としてエジルのエルドアン大統領との写真が指摘されたのだ。まさに、「スケープゴート」である。問題のあるエルドアン大統領との写真を公開したエジルももちろん軽率だったが、それをもってエジルを批判し、敗退の原因とするというのは、まさにお門違いでしかない。

ドイツのサッカーが大きく変わったのは、1990年代にレベルが低下したことを受けて(それでも1996年のEUROに優勝するなど結果は残していた)、ドイツ・サッカー協会(DFB)が選手の育成から見直してテクニックのある選手を生み出し、また、各年代別の代表での指導方針を統一し、代表強化のグランドデザインを考えて一貫強化に成功したからだった。 ちょうど同じころ、トルコ系のエジルやチュニジア系のケディラを始めとして、ドイツ代表選手のルーツも多様化していった。

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