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【速報 ジロ・デ・イタリア2024】フィニッシュ手前3kmの無印峠でポガチャルを追いかけたナルバエスがステージ優勝/第1ステージ
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【Cycle*2024 ミラノ~サンレモ:レビュー】大一番で機能した最強ホットライン 最終盤でマチューのアシストを受けたヤスペル・フィリプセンが「人生を変える」大勝利!
サイクルロードレースレポート by 福光 俊介最後は小集団でのスプリント勝負へ
「最後の1kmは不安でいっぱいだった。集団に何人残っているのかが分からず、かといって振り返って人数を確かめるのも怖くてできなくて……。僕としてはマイケル(マシューズ)をマークすべきだと考えていた。スプリントを始めてすぐにバリアーにぶつかるかと思ったけど、彼はフェアな走りをしてくれた。だからこそ素晴らしい勝負ができたと思う」(フィリプセン)
フィリプセンを勝利に導いた、マチューの働きも大いなる称賛に値する。マイヨ・アルカンシエルが2連覇の可能性を捨て、チームメートのスプリントにすべてを託したのだ。「正直言えば勝つ自信があった」という気持ちに突き動かされることなく、チームプレーに徹した。
「ポッジオでタデイと2人になったとき、このまま行けるのではないかと思ったんだ。でもすぐにヤスペルが“脚の状態がすごく良い”と言ってきたから、考えを切り替えた。それがなければ、モホリッチのアタックを追いかけることができなかっただろうし、他選手の動きを抑えることも難しかったと思う。とにかく迷っている時間はなかったんだ」(マチュー・ファンデルプール)
これぞチームプレー。これぞロードレース。勝った者だけではなく、それを支える者にも「真の強さ」がそなわっていてこそ、世界最高峰の戦いを制するにふさわしい。アルペシン・ドゥクーニンクの戦いぶりこそ、それを体現したものといえよう。
一方で、フィリプセンの後塵を拝した選手たちも、その戦いを誇らしいと胸を張る。
「自分らしいパフォーマンスはできた。体調が悪くパリ~ニースに出られなかったけど、今日の走りで多少は取り戻せたかな。敗因? フィニッシュ50m手前でアイウェアが顔からずれてしまったことかな……。それでスプリントを一瞬緩めてしまったのかもしれないね」(マイケル・マシューズ)
「今日できうるレースとしては最高の成績だと思う。ヤスペルもマイケルも、僕の大事な友達で、彼らが勝つなら僕もすごくうれしい。個人的にはどうしても勝ちたいレースだから、また挑戦するよ。3回出場して、5位・4位・3位ときているので次は……2位じゃダメなんだよ、優勝したいんだ(笑)」(ポガチャル)
そうそうたる面々が集ったミラノ~サンレモにあって、留目夕陽(EFエデュケーション・イージーポスト)がプロ1年目にして初出場。エースのベッティオルが5位に入賞し、そのアシストとして成果を上げた。自身はフィリプセンから4分40秒差の94位で完走。この先続くキャリアの大きな、大きな第一歩を記している。
なお、ポガチャルがポッジオの登坂記録を更新したと前述したが、今回のレースそのものもミラノ~サンレモの歴史上、最速スピードであった。288kmを平均時速46.11kmで走破し、前回記録されたばかりの45.773kmを更新。まさに、近年のレーススピード高速化を象徴する結果となっている。
文:福光 俊介
福光 俊介
ふくみつしゅんすけ。サイクルライター、コラムニスト。幼少期に目にしたサイクルロードレースに魅せられ、2012年から執筆を開始。ロードのほか、シクロクロス、トラック、MTB、競輪など国内外のレースを幅広く取材する。ブログ「suke's cycling world」では、世界各国のレースやイベントを独自の視点で解説・分析を行う
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