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【速報 ジロ・デ・イタリア2024】フィニッシュ手前3kmの無印峠でポガチャルを追いかけたナルバエスがステージ優勝/第1ステージ
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【Cycle*2024 ミラノ~サンレモ:レビュー】大一番で機能した最強ホットライン 最終盤でマチューのアシストを受けたヤスペル・フィリプセンが「人生を変える」大勝利!
サイクルロードレースレポート by 福光 俊介ポッジオの下りで選手たちは追いつく
数十メートル先行していたポガチャルとマチューに、まずはトーマス・ピドコック(イネオス・グレナディアーズ)がおなじみのダウンヒルテクニックで合流。同様に下りを得意とするマテイ・モホリッチ(バーレーン・ヴィクトリアス)も追随し、さらに8選手が加わった。
この状況で、アルペシン・ドゥクーニンクは2枚のカードを有した。ひとつはもちろんマチュー。もうひとつはフィリプセンだ。
両者がダウンヒルの間に行った無線でのやり取りが、運命を決めることになる。
「“僕の脚の状態はパーフェクトだ。だから頼むからポガチャルと行かないでくれ”とマチューに伝えたんだ」(フィリプセン)
昨年のツール・ド・フランスで何度と決まったマチューとフィリプセンによるホットラインが、この大一番で“再開”されることになる。下りを終える間際でのモホリッチのアタックには、マチューが捨て身の追走。ポガチャルも、ピーダスンも、マイケル・マシューズ(ジェイコ・アルウラー)も、みんなマチューをチェックする。その後ろで、フィリプセンは息をひそめた。
残り1kmを前にマッテオ・ソブレロ(ボーラ・ハンスグローエ)が抜け出しを図り、それに続いたピドコックがカウンターアタック。最終ストレートのローマ通りに入り、ヤスペル・ストゥイヴェン(リドル・トレック)がピーダスンのために牽引を開始。ピドコックを捕まえたところで、フィニッシュに向かって右コーナーからピーダスンが、逆サイドからマシューズがスプリントを開始した。
このふたりが「完璧なタイミングで加速できたと思った」とレース後に口をそろえたが、それを上回ったのがフィリプセン。マシューズの番手に入り、彼の動きに合わせてスプリントを開始。一瞬コース脇のバリアーに押し寄せられかけたが、なかば強引にスプリントラインをこじ開けて、フィニッシュラインめがけてハンドルを投げた。その差は5センチあるかどうか。マシューズをかわし、ミラノ~サンレモ初戴冠のときをたぐり寄せた。
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