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サイクル ロードレース コラム 2022年8月21日

【Cycle*2022 ブエルタ・ア・エスパーニャ レースレポート:第2ステージ】疲れがない状態で試される最速勝負「自分のパターンをものにした」ベネットの勝利

サイクルロードレースレポート by 滝沢 佳奈子
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先頭をイネオスが抜けてからのラスト1.5kmはまさに混沌を極めた。
UAEチームエミレーツ、そしてチームDSMが先頭を争い、最終コーナーをトレック・セガフレードがいい形で抜け、ラスト500mでピーダスンを引き連れて先頭に躍り出る。
最終スプリントに向けて先にもがき始めた先頭のピーダスンにボーラ・ハンスグローエからダニー・ファンホッペルが一気に並ぶと、そのままサム・ベネットを発射。後ろから一気に駆け抜けたベネットがピーダスンを捕らえ、ボーラ・ハンスグローエに今季3勝目を運んだ。そして自身としてもエシュボルン~フランクフルト以来の今季2勝目を掴んだ。

ベネットは強力なチームメイトのサポートやリードアウトがありつつ、自分自身の脚が足りなかったと感じることが多かったという。しかし今回は違った。この勝利はどれだけ大きいことか、ベネットはこう表現した。

「チームメイトが僕を連れて行ってくれたんだ。フィニッシュに脚を残しておくために、スプリントポイントで1位を狙うことはしなかった。そして彼らは僕を素晴らしい脚でフィニッシュラインまで連れてきてくれた。その瞬間は、ただレースをしているだけ。追い抜くことよりも、しがみつくことに神経を使ったよ。いい感じだ。ただ、”正しい脚”を手に入れることができただけなんだ。本当に嬉しいのは、2018年以降の各グランツールで自分のパターンを続けていること。それぞれで少なくとも1ステージは勝っている。だからそれを継続できることが嬉しい」(サム・ベネット)

マイヨ・ロホは、ヘーシンクのもとからスプリントで4着に入った同国でチームメイトのマイク・テウニッセンへと移動したが、決してその予定ではなかったとテウニッセンは話す。

マイヨ・ロホに袖を通すテウニッセン

マイヨ・ロホに袖を通すテウニッセン

「実は計画はしてなかったんだ。もう何日も前から、僕たちはプリモシュをサポートするためにここにいて、今日もそのつもりだったんだけど、今朝、もし計画通りに進んで、プリモシュが残り3kmを安全に走ったならば、僕が最初にゴールすることができるか様子を見てみようとチームのみんなに言われてちょっと驚かされたよ。母国で多くの人が応援してくれて、自分にとってもみんなにとっても本当に素晴らしいことだ」

オランダでの最終日、第3ステージも平坦ステージとなる。その後は移動日を挟んで、スペインでの山岳連戦が続く。オランダでのステージを終えたらスプリンターたちの活躍回はしばらくお預けだ。

文:滝沢佳奈子

滝沢 佳奈子

滝沢 佳奈子

2014年に自転車にハマり、初めてのレース観戦は単身ロードバイクを持って行ったツール・ド・フランス。その経験から自転車雑誌サイクルスポーツの編集者となる。現在は国内を中心にロードレースやトラック競技などの取材を行う。

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