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【Cycle*2022 ブエルタ・ア・エスパーニャ レースレポート:第2ステージ】疲れがない状態で試される最速勝負「自分のパターンをものにした」ベネットの勝利
サイクルロードレースレポート by 滝沢 佳奈子ベネットは再びグランツールの勝者へと舞い戻った。
オランダ・ユトレヒトでのチームTTから開幕した2022年のブエルタ。8月20日、オランダでの2日目はスヘルトーヘンボスからユトレヒトへと向かう“ド”のつくほどの平坦ステージが設定された。
初日を終え、母国オランダでのマイヨ・ロホ獲得をチームメイトと喜んだロベルト・ヘーシンクだったが、現地時間でおよそ20時半と遅い時間にレースを走り終えてからセレモニーなどに追われていると、楽しい夜は束の間の時間となってしまっていた。
それでも、第2ステージのスタート地点では熱狂的にヘーシンクの名を呼ぶファンは多く、母国での初めてのリーダージャージ着用に「まるで夢が実現したようだった」とヘーシンクは言った。だがしかし、チームの目的はあくまでプリモシュ・ログリッチの総合優勝であると割り切りもした。
なお、チームTTでマイヨ・ロホを獲得してから第2ステージ以降も赤いジャージをキープし続けることができたのは2012年のヨナタン・カストロビエホまで遡る。また、これまでに三度、第2ステージで同一チーム内での総合リーダージャージの移動が起こっている。
スタート地点となったスヘルトーヘンボスは、女子選手のマリアンヌ・フォスの生まれ故郷としても知られており、スタートの時間が近づくと各賞リーダージャージと過去のブエルタ総合優勝者であるアレハンドロ・バルベルデらが先頭に並び、パレードスタートを切った。
ロードレース初日のフレッシュな集団からの逃げは、なんと1アタックですんなりと決まった。
たった2kmでEFエデュケーション・イージーポストのジュリアス・ファンデンベルフ、ブルゴスBHのイェツセ・ボル、エウスカルテル・エウスカディのシャビエル・アスパレン、チームアルケア・サムシックのティボー・ゲルナレックの4名にこの日が22歳の誕生日だったエキポ・ケルンファルマのパウ・ミケルが合流し、5名の逃げが許容されると、集団は一気にスピードを緩めた。
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