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サイクル ロードレース コラム 2022年8月21日

【Cycle*2022 ブエルタ・ア・エスパーニャ レースレポート:第2ステージ】疲れがない状態で試される最速勝負「自分のパターンをものにした」ベネットの勝利

サイクルロードレースレポート by 滝沢 佳奈子
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タイム差が5分に広がり、10kmほど進んだところでアルペシン・ドゥクーニンクがティム・メルリールのスプリントのために集団牽引にメンバーを送った。
ジロ・デ・イタリア、ツール・ド・フランスとグランツール全てでのステージ勝利まで王手をかけ、このステージでの優勝候補にも挙げられたメルリールは自信に満ちていた。

「全てのグランツールでステージ優勝するためには、やはりここで勝つ必要がある。プレッシャーは感じないけど、優勝候補の一人だと言われるのは嬉しいね。たくさんのスプリンターがいて、いつものように慌ただしくなると思うよ。スプリントを思い通りに走れることを願うばかりだ」(ティム・メルリール)

マイケル・ウッズで総合を狙うイスラエル・プレミアテックもまた、アルペシン・ドゥクーニンクほどは積極的ではないものの、集団前方にて存在を見せつけていた。
イスラエルチャンピオンのイタマル・アインホルンは、ステージでの勝利にも意欲を見せる。

「2回目のブエルタで、自分がどこに向かっているのか、結果を残せるのか、ステージ優勝できるのか、分かっているつもりだ。今年はマイケル・ウッズのGCでの目標もあるので、自分自身でどうにかする必要がある。最後は自分自身を頼りにし、トレインを使うか、スプリントを狙うか、正しい判断をしなければならない」(イタマル・アインホルン)

アルペシン・ドゥクーニンクが本格的に集団を牽引し始めるとタイム差は2分台まで一気に縮まった。
町を抜けた先では強風も事前に予測されていたが、集団を破壊するほどの威力は持たず、結果だけ見れば逃げと集団とのタイム差を少し動かす程度だった。
残り100kmを過ぎたあたりで集団は、逃げグループを目視できる範囲に入れたもののスピードが緩み、またタイム差を開いていく。

いつでも捕まえられる状況に置かれた5名のアタッカーたちは、逃げ切るのが難しい展開の中、残り72.1kmから始まる地点に設定された距離2.1km、平均勾配2.4%の唯一の4級山岳でせめて翌日に着る山岳賞ジャージに狙いを定めた。
ゲルナレックが残り74.5km地点で逃げ集団からアタック。余裕を持って追いついたのはファンデンベルフのみだった。しかし、4級山岳に突入した段階で逃げ集団は再び5名に。それでもポイント前での争いはやはり脚のあるゲルナレックとファンデンベルフに絞られ、ファンデンベルフがわずか先着し、翌日の山岳ジャージ着用を決めた。
山岳ポイント通過後もそのまま5名で先行し続けたが、ラスト58.5kmを残して、逃げは集団に吸収された。

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