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【ツール・ド・フランス2022 レースレポート:第19ステージ】フランスに今大会初勝利をもたらしたのは“スーパーヘルパー”クリストフ・ラポルト! チームメートの声に奮起「チームがフランスに勝利をもたらすことを最優先してくれた」
ツール・ド・フランス by 福光 俊介美しいヒマワリ畑を駆け抜けるプロトン
その見立て通り、レースはみるみるうちに残り距離を減らしていく。ファーストアタックから先行し続けた選手たちは、十分なリードを得られぬまま中盤まで進んだ。30km地点でデモ隊がコースをふさいでいたため足止めを食ったりと、集中力を削ぐような厄介な要素も選手たちに降りかかった。
タイム差は大きくても1分30秒。常に大集団が後ろに迫っている状況に、逃げていた5人中4人が耐えられなかった。残ったのはクイン・シモンズ(トレック・セガフレード)だけ。それでも、2カ所ある4級山岳を越えたところで集団へと引き戻された。フィニッシュまでは、35km残した段階だ。
「ミッションとしては小さすぎるものだったね。でも可能性はゼロじゃないと思っていたんだよ。メインプロトンには内心“後ろに下がってくれよ...”と思っていたさ。まぁ、でもそうもいかなかったんだよね。」(クイン・シモンズ)
せめてものプライズとしてステージ敢闘賞を贈られたシモンズに代わって、新たな3人逃げが生まれた。フレッド・ライト(バーレーン・ヴィクトリアス)、アレクシー・グジャール(B&Bホテルズ・カテエム)、ヤスパー・ストゥイヴェン(トレック・セガフレード)。シモンズに続いてストゥイヴェンが逃げるトレック・セガフレードは、エースのマッズ・ピーダスンの状態が良くなく、スプリントで真正面から勝負するのは厳しい状況にあったという。
彼らの動きに乗じて、一度ポガチャルもアタックを企てたけど、ここはワウト・ファンアールト(ユンボ・ヴィスマ)がチェック。攻撃が決まらなかったとはいえ、どんな形でもチャンスとあらばタイム奪いに行こうという姿勢には、観る者として頭が下がるばかりである。
メイン集団は、スプリントフィニッシュを狙うロット・スーダルやチーム バイクエクスチェンジ・ジェイコ、トタルエナジーズなどが牽引を担って、逃げる3人を自由にはさせない。30秒ほどの差をキープして、最後の10kmまでやってきた。
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