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サイクル ロードレース コラム 2022年7月22日

【ツール・ド・フランス2022 レースレポート:第18ステージ】美しくも激しい頂上決戦 鉄壁アシスト背中を押されたヨナス・ヴィンゲゴー「チームメートに勝たせてもらえる僕はラッキーだ!」

ツール・ド・フランス by 福光 俊介
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ポガチャル4度目のアタックの流れから、2人はそのまま下りへと突入。この区間が両者を難しい状況へと陥れた。まずピンチを迎えたのはヴィンゲゴー。勢いよく左コーナーへ入るも、バランスを大きく崩してしまった。何とか態勢を立て直し事なきを得るが、一気に緊張感が高まった。

その少し先では、ポガチャルがバランスを崩した。左コーナーをオーバーランし、走行ラインを戻そうとするところでタイヤを滑らせ落車。すぐにバイクにまたがって再出発したけど、左脚には複数の傷が見られる。この状況を把握したヴィンゲゴーはポガチャルを待つ。戻ったポガチャルはマイヨ・ジョーヌに手を差し出し、感謝を伝えた。

「タデイ(ポガチャル)はあのとき、コーナーリングのラインを外れてしまっていたんだ。これは危ない、と思ったよ。彼が落車したことに気が付いて、僕はすぐに待つべきだと判断したんだ」(ヴィンゲゴー)

これがポガチャルの攻撃プランに影響を及ぼした。スパンデルの上りからアタックを繰り返すところまでは計画通り。しかし、落車したことで残りのダウンヒル区間をセーフティーにいかざるを得なくなった。本当はヴィンゲゴーと1対1の勝負に持ち込みたかったけど、後続の合流は致し方ない状況に。それはつまり、ユンボ・ヴィスマの数的優位を受け入れることだった。

「僕がクラッシュしたときに彼(ヴィンゲゴー)が待ってくれたことは心から感謝している。同時に、チームメートが後ろから追ってきていたことも、彼の待つ判断に関係していたと思う。セップ・クスが合流すればユンボ・ヴィスマは良い形になるし、前にはワウト・ファンアールトもいた。だから、僕は攻める以外に方法がなかったんだ。それなのに落車してしまったのだからね...この結果は仕方がないよ」(タデイ・ポガチャル)

オタカムを前に仕切り直しとなった精鋭グループ。そこにユンボ・ヴィスマはクスのほか、逃げ残りのティシュ・ベノートも加わった。個人総合上位陣では、ポガチャルやトーマス、ルイス・メインチェス(アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)がここに位置したが、いずれもアシストはゼロ。誰の目にも、ヴィンゲゴー優位は明白だった。

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