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【ツール・ド・フランス2022 レースレポート:第18ステージ】美しくも激しい頂上決戦 鉄壁アシスト背中を押されたヨナス・ヴィンゲゴー「チームメートに勝たせてもらえる僕はラッキーだ!」
ツール・ド・フランス by 福光 俊介レーススタートを前に、クリストファー・フルーム(イスラエル・プレミアテック)、ダミアーノ・カルーゾ(バーレーン・ヴィクトリアス)、イマノル・エルビティ(モビスター チーム)がPCR検査で陽性反応となり、未出走になった。新型コロナウイルスに感染する選手が後を絶たない今大会。ここまで残った選手たちだけでも、是が非でもパリまで旅を完遂したい。
キリスト教の巡礼地ルルドを出発した第18ステージ。ファーストアタックを打ったのは、マイヨ・ヴェールのワウト・ファンアールト(ユンボ・ヴィスマ)だ。緑のジャージはパリに到達さえすれば、初受賞が決まる。今日はこのジャージのためではなく、チームメートのマイヨ・ジョーヌのために身を粉にする覚悟だ。とはいっても、途中でたどり着いた中間スプリントポイントはきっちり1位通過したのだけれど。
ここ数日に違わず、アタックとキャッチを繰り返した序盤戦。シモン・ゲシュケのマイヨ・ア・ポワのために、コフィディスがたびたび集団牽引に走る。スタートから40kmを過ぎたところで最大27人の先頭グループが形成されると、大多数のチームが選手を送り込み、さらにはワウトやゲシュケも乗り込んだので、ひとまずは各チームの狙いが果たされ、レース全体が一時的ながら鎮静化した。
ただ、やはり27人という人数は逃げるには多すぎる。超級山岳オービスク峠に入ると登坂力のある選手たちが絞り込みに勤しんで、19人まで減らした。いったん下って1級山岳スパンデルに入ると、ワウトがペースを上げてさらに先行メンバーをふるいにかける。ピュアクライマー顔負けの登坂力を有するマイヨ・ヴェールによって、約10kmの上りで先頭を行くのは3人となった。
タイミングを同じくして、マイヨ・ジョーヌ争いにも変化が生じていた。スパンデルの頂上まで7kmある状況で、ポガチャルが1回目のアタック。これまでと同様に、ヴィンゲゴーがみずからチェックに走る構図がこのステージでも見られる。頂上へたどり着くまでにこれを4度繰り返し。アタックとキャッチのたびに、トーマスやヴィンゲゴーのアシストを務めるセップ・クスらが合流をする。2人が見合っている間に、トーマスがカウンターアタックを試みたりもした。
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