人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

サイクル ロードレース コラム 2022年7月19日

アルプス3連戦でマイヨジョーヌ交代!灼熱の南仏を走る大会2週目|辻啓のStravaデータから読み解くツール・ド・フランス

ツール・ド・フランス by 辻 啓
  • Line

トップスピードが100km/hに迫る超級山岳ガリビエ峠の下り区間でユンボ・ヴィスマが再び人数を揃え、逃げグループに入っていたワウト・ファンアールト(ベルギー)はわざわざ下り区間で止まって軽量バイクからエアロバイクに乗り換え、遅れていたプリモシュ・ログリッチ(スロベニア)をメイン集団に引き戻すことに成功。ちなみにファンアールトは最後の登りが始まると再度止まってエアロバイクから軽量バイクに乗り換えていることがデータから伺えます。

ちなみにメイン集団は超級山岳ガリビエ峠を48分01秒(VAM=1,512)で駆け上がっているのに対して、スプリンターを含むグルペットは1時間08分27秒(VAM=1,060)。つまり登りだけで20分近い差がついていることになります。そして約30kmの下り区間をメイン集団は28分40秒で、グルペットは26分10秒で走行。やはり小柄な選手で構成されたメイン集団よりもずっと大柄な選手で構成されたグルペットの方が下りは速い!

そして勝負は超級山岳グラノン峠へ。36年ぶりの登場となるこの難関峠を最速で駆け上がったのは、厚いチーム力に支えられたヴィンゲゴーでした。残り5km地点で加速して独走に持ち込み、逃げていた選手を全員置き去りにしたヴィンゲゴーがステージ優勝。登坂距離11.3km・平均勾配9.2%をの難所を35分56秒、平均スピード18.9km/hで登坂を完了。VAMにすると1733で、推定パワーウェイトレシオは6.1W/kg。最後の15分だけでヴィンゲゴーはポガチャルに2分51秒差をつけています。ポガチャル失速の原因は補給ミスによるハンガーノックとされています。

第12ステージ ブリアンソン 〜 ラルプデュエズ

超級山岳ガリビエ峠を登るプロトン


歴史的な戦いの翌日は泣く子も黙るラルプデュエズ。しかもガリビエ峠、クロワ・ド・フェール峠、そしてラルプデュエズという3連続超級山岳の登場で、その獲得標高差は4,700mに達する厳しさ。レースは最後の超級山岳ラルプデュエズで逃げグループの中から独走に持ち込んだトム・ピドコック(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)がステージ優勝しました。下り区間も目一杯攻め、先輩フルームらを置き去りにしたピドコックは史上最も若い22歳でのラルプデュエズ優勝を飾るとともに総合8位にジャンプアップ。東京五輪MTBクロスカントリーの金メダリストで、現シクロクロス世界チャンピオンのピドコックが世界代表する名所を制しています。

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
サイクル ロードレースを応援しよう!

サイクル ロードレースの放送・配信ページへ