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「僕が全力で10回スプリントをしたとして、ヴィンゲゴーとログリッチは5回ずつ。つまり僕の半分だけで良かったんだ。ガリビエで僕のやったことは、いわゆるちょっとした自殺行為だった」(ポガチャル)
イケイケで攻めたてたポガチャルは、標高2600mを超える山道で、一時はヴィンゲゴーと2人きりで先行さえ始めてしまったことさえも。
ユンボの術中にはまり脚を使うポガチャル
この日最後のグラノン峠に挑みかかる頃には、ポガチャルを側で支えるアシストは、ラファウ・マイカひとりだけになっていた。そもそも開幕時に7人いたチームメイトのうち、すでに2選手が新型コロナウイルス陽性で大会を去った後で、さらに2選手がテレグラフであっという間に最終グルペットへと押しやられた。一方でヴィンゲゴーの脇は、いまだログリッチにステフェン・クライスヴァイクにセップ・クスががっちり固めていた。ガリビエ山頂からの下りを利用して……ワウトがクライマー勢をまとめて前へと引き戻したからだ。
「計画していた以上にすべてが上手くいった。僕らは信じられないようなチームパフォーマンスを発揮した」(ログリッチ)
ユンボの計画を成功へと導いた最大の要素は、もちろん「ヴィンゲゴーの脚」に他ならない。残り4kmで強烈なアタックを打つと、すでに70kmにも渡って揺さぶり続けてきたポガチャルに、とうとう止めを刺した。「突如として調子が落ちた」23歳から、大量タイムを奪い去ると共に、黄色い衣をむしり取った。
極めてクリエイティブなトータルサイクリングを実践した翌日には、ユンボは真逆のカテナチオを決め込んだ。ワウトもログラもひたすら手堅い集団制御に努めた。ラルプ・デュエズの山道では、クスが淡々と、しかし高速でテンポを刻んだ。こんな厳重な守りを、それでもポガチャルは打ち破ろうと試みた。ただ総合で2分22秒のリードを有するヴィンゲゴーは、ライバルの後輪に飛び乗るだけで良かったし、そもそも逃げをあえて見逃したおかげで、山頂スプリントでボーナスタイムを奪い取られる心配すらなかった。
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